夢日記201906
20190622
知り合いの家にランチに呼ばれた。
自然派のご夫婦は、生活のすべてが素朴で質素だが、それを楽しんで幸せに暮らしている。
ランチは、その地方の行事で作られる料理だが、今風のやり方でアレンジされている。
古い木製のテーブルの上には、それぞれの席に、スプーンとなんの飾りも無い白い磁器のシチュー皿と、大きなジップロックに入った野菜の煮込みのようなものがあるだけだ。
彼らはニコニコ笑いながら、そのジップロックの中身をいくらか皿に開けてみせた。量が多く、三皿分くらいはありそうだ。
私も自分の皿に料理を流し込んだ。
皿に入れると、その煮込み料理は、黄色や緑色、オレンジ色などに自然に別れ、美しいグラデェーションを作った。素材は野菜のみのようだ。
しかし、色はきれいだが、煮込まれたチャンク状の南瓜や人参などは、冷えていて全体に薄味で、あまり美味しくはない。
この味でこの量を食べ切れる自信がない。
これはお腹いっぱいになりますねぇ、と私が気の利かない感想を言うと、奥さんの方が、でも消化が良いので意外とどんどん食べられるんですよ、と微笑んで答えた。
私は愛想笑いを浮かべて、もくもくとスプーンを口に運んだ。
量が多いのに腹持ち悪いって、それもどうだろうと思いながら。
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