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わたしは1971年2月27日に双子の妹として生まれました。
わたしが生まれた家は、厳格な父と従順な母、母方の祖父母、それから後に生まれた妹との7人家族でしたわ。
双子の姉とは幼稚園ぐらいまでは仲良く遊んでいた記憶があるのですが、小学校に入るころには「まったく別の世界に住むふたり」のようになり、妙によそよそしくなっていったことを覚えています。
二卵性双生児だから見た目も全然違うし、性格も「ん?」と思ってしまうくらい正反対。姉はとってもかわいい女の子だったし、わたしはサバサバしてて男の子っぽかった。
姉が太陽ならわたしは月。姉が海ならわたしは風。
それに、当時の写真などを見てみると、いつも笑っている姉といつもむすっとしているわたしっていうお決まりのパターンばかり。そんなこんなで、苗字が同じでも「わたしたち双子なの」と言わなければ誰も気づかないくらい別世界でしたのよ。
でもって、違うと比べられるのが世の常。
女の子であることを最大限に活かした姉は甘え上手でいつも両親に可愛がられてて、可愛げのないわたしは両親から疎まれてましたわ。その代わり、なぜか祖父母には大変可愛がられました。
わたしの両親の世代は、個人の感性や個性などはあればあったで邪魔なだけのような考え方だったこともあり、ちょっと人と違うというだけでひどくたたかれることも。(ゆとり世代がうらやましいぞっ!)「なんでお前はそうなんだ」ってよく父に言われてた記憶が。
でも、わたしは姉のようにはなれないし、なりたくない。
そんなんだから、どんどんよそよそしくなっていったんでしょうね。
双子って損。なんで双子で生まれてきちゃったんだろう。
それでも、親から個性を尊重され、差別されることなく育てられてきた双子さんや姉妹さんたちに対しては、「仲良くてええなぁ…」とさみしく思ったりしてましたわ。
こうして小学校に入ってますますよそよそしくなった頃、わたしは同じクラスの女の子2人からひどいいじめを受けたのよ。理由のひとつが「うちが貧乏だ」ってこと。実際には貧乏ではなかったけど、両親はわたしにはあまり構ってくれなかったしお金も出してくれなかったので、わたし自身がそう思っていたんだろうな、と思うわ。
貧乏オーラ全開だった?
当時、姉はクラスの人気者。当たり前だけど、姉が「貧乏だ」という人はひとりもいなかったと思う。そして姉はわたしがいじめられてることを知らなかった。いじめっ子のひとりは姉と登下校をいっしょにする子だったことも(今でも知らないかも?)。
なんだかね、同じ家に住んでいるだけでまったくの他人、っていうくらいに感じていましたのよ。
双子で生まれてきた人たち、実際はどうなんだろう?比べられて育ってきた人とか、同じ洋服を着せられたりしてなんでもいっしょのことを強要されて個性が認められなかった人とか、はたまたそれぞれ大事に育てられてきた人とかからいろいろお話を聞きたいなと思います。
ヨーコ
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