「大人の私」が初めてしゃべった
今朝、わたしの中ですごいことが起きました。
何が起きたかすごくざっくり言うと、新しい自分が出てきました。
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私はずっと脳内に言葉が溢れてる人間です。
音として聞こえるまでは行かず、言葉が浮かぶというか。でも話しかけてくる人がいるような感覚。自分の中で対話できたりもする。
妄想とか思考促迫とか、とにかく名前はなんでもいいけど、そういう風な感覚がずっとあるんです。「分離しきってない多重人格」みたいな感覚がしっくり来るかも。
そして、そんな私たちの中にはずっと自分を責めてくる私がいます。その私ですが、心が不安定になってくると、子供のままのわたしをすごいいじめるんですよ。ひどい言葉で。
一応、心が安定してくると責める声はなりを潜めますが、今日は朝から自分で自分を責めてました。
「あまりにもクソ。自分はダメ人間だ」って。
そしたら、いつもなら自分をさらに追い込むはずの脳内の声が「あんまりキツい言葉使ってやるなよ。自分が苦しいだろ」って言ってきたんですよ。
びっくりしました。
思わず顔を上げました。右上あたりから声がした気がしたので本当に右上を振り返りました。
けれど、これはいつも責めてくる私が、心変わりしたわけではない、ってすぐわかりました。だって責める私は今、自分の主導権を握ってるから。心が安定してくるとなりを潜めるのは、脳内で喋る必要がなくなってるだけ。
だから今回のは、「本当に大人な私」が、子供の私を、あるいは責める私すらも守ろうとしたんだってすぐわかりました。
「えっ、あなたそんなこと言ってくれるんだ?っていうか喋れたの?」
みたいな言葉が素で浮かびました。
ほんと何言ってんだって感じなんだけど。
でもそんな感じだったんですよ。
これが私にとっては初めての経験で、すごく新鮮な感覚だった。
いつもは自分を励ます時は「あ、責めちゃダメだ。いかんいかん」って無理やり思考を切り替えて思い込もうとするだけなんです。
でも今日は違いました。
自分を責める自分に対して「もうやめなよ」って、言ってくれる人が「自分の中に」出てきたんです。
もしかしたら、これが「基本的信頼感」って呼ばれるものなのかな。「精神的な安全圏」「セーフスペース」なのかな。
今とりあえず「大人の私」って呼んでるけど。
ずっと基本的信頼感がなかった私にとっては一大ニュースです。
だから朝から「すごい」ってずっと言ってます。
ずっと黙ってただけなのか、新しく生まれたのかはわかりません。
でも、さっき聞いたら「ずっといたよ」って言われました。笑
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ここ最近、ずっと混乱してました。先日のカウンセリングから、赤ちゃんのわたしが暴走してました。毎夜泣いて、朝から不安定で、苦しくて。
けど、そんな時に手を取ってくれる人がいて、みなさんから優しい言葉をもらいながら、自分の苦しみを受け止められました。
そしたら少しずつ治まってきて。おまけに今度は、自分で自分の気持ちを受け止めてから動くという事が、少しだけできたんです。
昨日はどうしても外に出なきゃいけない用事があって。でもお外は怖くて。けれど、そんな自分の怖さを受け止めたら、なんとかお出かけできました。
そんないろんなことが積み重なって今朝、初めて「大人の私」が喋り出したのかな、と思います。
昨日のつぶやきにも書きましたが、私は2歳から急に流暢に話し出したらしいです。通常人の脳は3歳までゆっくり左脳が発達して、ゆっくり言葉を覚えていくらしいですが、私はすぐ言葉を話すようになったそうです。
だからなのかな。脳内にずっと言葉が溢れてる。
だから私にとっては新しく「大人の私」が生まれたことって、異常とかじゃなくて、これが今の私にとっての成長、成熟の形なのかもしれない、と思いました。
基本的信頼感って、もっとぼんやり言語化できない感覚だと思ってたのに、私、喋り出しちゃったよ(笑)
でも、愛着の形を表現する言葉が人と違ってもいいんだ。言葉が違ってもきっと感じていることは同じなんだと思います。
そう思えたら今少し泣きそう。
そもそも愛着って、人それぞれのあり方なんだから、専門用語でくくらなくてもいい。
だから自分の感覚を大事にして、人の言葉に惑わされずに、自分の気持ちを大事に、ふわふわ浮かせて、見守って、また戻ってを繰り返すと、ゆっくりでも人って成長していけるのかも。
そんな風に思わせてくれた人たちに出会えた事に感謝しつつ。
わたしの経験が、少しでも苦しい誰かの助けになりますように。
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ちゃんと、確実に前に進んでるんだね。
よかったね。ずっと怖かったよね。
そして、とりあえず、大人の私さん。ずっと無視しててごめんね。
これから、仲良くしてください。