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ある推しの誕生日によせて
※ただのオタクの戯言です
心から求めたモノが、ついぞ手に入らなかった貴方へ。そんなモノなど、はじめから持たなかった貴方へ。
求めたモノが、手に入れた途端に手のすき間からこぼれ落ちていく。そんな人生に絶望し、自身の歪みを受け入れて、それでもなお「答え」を求め続けた貴方に敬意を。
貴方は、数多の人間が、自らが欲したモノをいとも容易く手に入れる姿を羨みながら、また自らの存在がそれに害なすものだとわかっていながら、その生き方を変えられなかった。
そんな貴方の姿が、私の目には誰よりも人間らしく美しいものに見える。
私と貴方では魂の形が違うから、私自身はあなたに幸いを与えられない。それに何より、与えられた幸いなど、貴方は唾棄するだろう。
だから、せめて祈らせてほしい。
貴方の信仰の形を取るならば「憐れみを」とすべきだけれど、貴方はきっと憐れみなど望まない。だからあえて、こう告げる。
─── どうか、その魂に安らぎを。
※ある推しとは
Fateシリーズの登場人物、言峰綺礼のこと。12/28生まれ。敬虔な聖職者でありがら、生まれながらの破綻者。外道ではあるが非道ではなく、悪人ではあるが悪党ではない。
私をFate沼に突き落とした男であり、人生の価値観を揺さぶった男であり、聖域。
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