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エネルギッシュなのに疲れやすい。自分がHSP/HSSだと気付いた話

ひょんなことから「HSP」という言葉を知りました。

HSP(Highly Sensitive Person)は生まれつき刺激に敏感で、周りからの刺激を過度に受け取ってしまう気質の人のことを指します。5人に1人の割合でいるらしいです。

これを知ったとき、「私はこれだ!!」と思いました。


「HSP」とは

HSPについて詳しくは、本など色々出ているのですが下記の記事がわかりやすかったです。(あえて「繊細さん」と呼ぶ武田友紀さん。言葉選びも優しくて素敵)

診断テストも、13項目と23項目と48項目のをやって、どれもかなり高い確率でHSPだと言われました。

かつて、自分はACや発達障害じゃないかと疑ったこともあったけど、実際はそうじゃなかったし、カウンセラーからも「あなたは普通ですよ」なんて言われてじゃあ「私が辛いのは何でなんだよ!」と憤慨したりもしたけれど、HSPを知って「うわーーーこれ私のことやーーーーん」とすんごいしっくり来たんです。

そして過度に敏感な自分が、かつて家族や周りから理解されなかったことで、生きる自信をなくし「自分はおかしいんだ」と押さえつけてしまっていたことにも気づくことができました。

私の生き辛さの原因の根本が垣間見えた気がしました。

ただ、ここでもう一つ外せないのは、HSPは病気ではなく「気質」「特性」であるということ。HSPだから心の病にかかるかどうかは環境次第だそうです。そして、気質なのでもちろんメリットもある。

たとえば「HSPでよかった」と思えることを発信しているユイツムギさんという方の下記の記事。

これを読んで、私がめっちゃいい漫画を読むと一週間くらいずっとその作品のことを考えてたり、感想記事とか書こうとすると、言いたいことが多すぎて引くほどの長文になってしまったりするのってHSPだからじゃん!!!と気づきました。

他にも感情移入しすぎて寝食を忘れてのめり込んだり、世界が輝いて見えたり、フィクションの登場人物に本気で恋をしたり。

私の場合、HSPの特性+家庭環境の問題でひどく生きづらい人生を送ってきたけど、オタクやってて楽しいのもHSPのおかげなんやなと…。

そういえばツイッターなどで見かける「安室透に出会ってから世界が輝いてる」とか「キンプリは映像ドラッグ」とかも、HSPゆえ感動しやすい性質が理由なんじゃないかな。オタクって実は、HSPが多いんじゃないか…?

「HSS」という真逆の特性もある

話を戻します。

しかし、HSPのチェック項目や、他の人のブログを読んでいて、当てはまる部分はあるけど、当てはまらない部分もあり、やっぱり私はHSPではないんじゃないか?と疑い出してしまいました。

しかし、迷子になりかけたとき、下記のコラムを読んでいて「HSS」という言葉を見つけたんです。

この記事にもHSSの簡単な説明はあるのですが、私は気になって「HSS」についても調べました。

HSS(High Sensation Seeking)は、刺激的な生活や変化のある環境を好む気質で、明るく活動的な性格、人と積極的に話したりすることを好む気質のこと。

パッと見HSPとは真逆、というか普通に真逆です。しかし、自分にもうっすら当てはまる部分があり、「HSPとHSSの混合ってあり得るのかな?」と思ってググると…

HSP / HSS
移り気である。HSPの敏感さとHSSの衝動性の両方をもつため、神経の高ぶりの最適レベルの範囲が狭い。
つまり、すぐに圧倒されるが、同時に飽きっぽい。新しい経験を求めるが、動揺したくないし、大きな危険は冒したくないのである。
あるHSP/HSSによると、「いつもブレーキとアクセルを同時に踏んでいるような気がする」そうだ。

引用元:「敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ」 エレイン・N・アーロン他

あったーーーー!!!これだーーーーー!!!!

なにこれ。すごくしっくり来すぎてやばい。特にこの「アクセルとブレーキを同時に踏んでる感覚」という部分に同意しかなくて首がもげそう。神経の高ぶりの最適レベルの範囲が狭いのも「ほんとそれ」としか言えない。

全てのHSP/HSSの人がそう感じる訳ではなく、HSSの特性が強く出ているHSPの人もいるようです。

他にも、自分がHSS型HSPだと考えると本当に色々なことがしっくり来ました。

矛盾した性質を抱えている自覚はありました。
浮き沈みが激しすぎて、躁鬱と診断されたこともありましたし。

例えば、おしゃれな街のきらきらした雰囲気や、新しいものがたくさん並んでいるのを見ると興奮するんですが、そういうところに出かけると次の日起き上がれないくらい疲れるとか。

他にも、引くほど元気かと思えば、一言もしゃべらないほど落ち込んだり。
派手な服が好きなくせに、周りから浮くのは嫌がったり。
新しいものに惹かれるくせに、古いものを見ていると安心する。
分析的で冷静、緻密なほど計画を立てるのに、衝動的に行動して失敗する。

服の好みも両極端でして、クッソ派手な柄の服が好きかと思えば、めちゃくちゃシンプルだったりきれいめなのも好きだったり…。

「本当の自分」はひとりじゃないのかもしれない

真逆の性質のものに惹かれる上、もともと人からの影響を受けやすいので、常に自分を「節操なし」「自分がなくて空っぽ」だと思って苦しんできました。

芯があって個性的な人に憧れるのに、そうなりきれない中途半端な自分が大嫌い。だから、カウンセリングを受けて、掘り下げて、たったひとりの本当の自分を見つけたいと強く思っていました。

でも、矛盾した特性が両立するということを今知って、全部自分なのかもしれないと思い始めています。

そして、感じすぎることをもう我慢しなくていいんだとも。

どっちかしかない人もいますし、どっちでもない人もいます。
でもどっちでもある人もいるんだよってわかって、生きていていいんだよって言ってもらえた気がして、救われました。



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逸見灯里
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