早川町観光協会

早川町は標高3,000mを超える南アルプスの山懐に抱かれた山村です。総面積の約96%を山林が占める「やまだらけ」の町で、人口は864人(R4.4現在)と「日本で最も人口が少ない町」です。

早川町観光協会

早川町は標高3,000mを超える南アルプスの山懐に抱かれた山村です。総面積の約96%を山林が占める「やまだらけ」の町で、人口は864人(R4.4現在)と「日本で最も人口が少ない町」です。

最近の記事

日本一小さな町のnote #14[実]

日本一人口の少ない町・山梨県早川町の魅力をお伝えするnote、久しぶりの投稿になりますが、またまたカメラマンの鹿野がお送りします。 いよいよ10月27日(日)には「第28回 奥山梨はやかわ紅葉と食まつり」が開催されます(注意:2024年の話です!)。 思えばこのnoteが始まったのも、昨年のこのイベントの取材からでした。 過去に「食」というタイトルで2回(#02と#06)投稿していますが、その#06でちらっと町の伝統野菜・島根芋(とうねいも)を紹介しました。その島根芋と

    • 日本一小さな町のnote #13[詣]後編

      日本一人口の少ない町・山梨県早川町の魅力をお伝えするnote、今回もカメラマンの鹿野がお送りいたします。というか前後編の後編(続き)です。 前編は↓こちら その前編では霊山・七面山の歴史や、その麓の赤沢宿を紹介してきました。実は今回七面山を取り上げることにした理由のひとつは、僕のライフワーク(写真集『感應の霊峰 七面山』は出版から11年ですが、まだまだ発売中です)だから…というのもありますが、インターネットで七面山について検索をすると、たとえば「信仰がないので敬慎院に泊ま

      • 日本一小さな町のnote #12[詣]前編

        日本一人口の少ない町・山梨県早川町の魅力をお伝えするnote、今回もカメラマンの鹿野がお送りいたします。 さて、なぜ僕が出身でも在住でもない早川町とこうして関わっているのか。それは町内にそびえる七面山へ毎月登っていたことがきっかけです。偶然NPO法人・日本上流文化圏研究所さんが写真による町おこしを企画していることを知り、それならばと七面山の玄関口である赤沢宿での写真教室を実施。その直後の2013年、僕は写真集『感應の霊峰 七面山』を出版しますが、同じように早川町の写真も発表

        • 日本一小さな町のnote #11[遊]

          日本一人口の少ない町・山梨県早川町の魅力をお伝えするnote、少しお休みしましたが、再びカメラマンの鹿野がお送りいたします。 早川町といえば豊かな自然。それを観光として楽しめるのが南アルプス生態邑です。その中心施設がヘルシー美里。木造の建物はかつての早川北中学校で、昭和60(1985)年に閉校した後、平成3(1991)年に町営の宿泊施設として生まれ変わりました。部屋は洋室と和室がありますが、大人数にぴったりで自炊やバーベキューができるコテージも併設。さらに少し離れた野鳥公園

          【早川だより】

           新緑がまぶしい季節。その清々しさに思わず深呼吸。 豊かな自然に抱かれていることをさらに実感する季節でもあります。  5/3開催の「はやかわ山菜まつり」には、約3,000人のお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。会場の町民グラウンドが大勢のお客様で賑わい、また町内外からたくさんの出店をいただき、嬉しい光景が広がるとても幸せな一日を過ごすことができました。 ♢奥山5月の天の川  観望しやすい時間とは言えませんが、天の川が一番きれいに見えるのは5月の夜明け前か

          【早川だより】

          日本一小さな町のnote #10[茶]

          早川町の名産には「お茶」があります。山梨県でも南西で静岡市に接するだけに、環境的にも、それにともなう食文化も静岡に近いようです。町内にはいくつか茶畑のある集落がありますが、もっとも盛んなのはまさに静岡との県境にある硯島地区、雨畑とも呼ばれる一帯です。 昭和31(1956)年に6村合併で早川町となるまで、このあたりは硯島村でしたが、さらに明治7(1874)年に大島村と合併するまでは雨畑村でした。その名の通り一帯は雨が多く、しかし砂利+傾斜地で水はけは良好。さらに寒暖差が大きく

          日本一小さな町のnote #10[茶]

          日本一小さな町のnote #09[湯]

          日本一人口の少ない町・山梨県早川町の魅力をお伝えするnote。GWでしばしお休みしましたが、再びカメラマンの鹿野がお送りいたします。 早川町の自慢といえば豊富に湧く温泉です。「世界最古の宿」としてギネスブックに登録されている慶雲館など温泉旅館もいくつかありますが、今回は気軽に入れる日帰り温泉(もたくさんあるのですが)3軒を紹介します。 まずは外せないのが奈良田温泉女帝の湯。とろみがあってぬるめなのが特徴で、美肌の湯として知られています。秘境の奈良田にありながら、オープンと

          日本一小さな町のnote #09[湯]

          5/3は早川町の山菜まつりへ!

          今回は鹿野さんの写真とエッセイはゴールデンウィークで休載。代わりに観光協会からお知らせです。 まず5月3日(金)、今年2024年で44回目を迎える南アルプス早川山菜まつりが早川町民スポーツ広場(雨天時は町民体育館)で開催されます。早川の特産品がずらりと勢揃い。さらにステージやイベントも盛りだくさんですが、山菜は早めに売れてしまうのでご来場はお早めに! そしてもうひとつ。山梨県早川町を舞台にした漫画『モノノケのムスメ』が、4月25日(木)から公式ホームページにて公開されてい

          5/3は早川町の山菜まつりへ!

          日本一小さな町のnote #08[山]

          日本一人口の少ない町・山梨県早川町の魅力をお伝えするnote、今回もカメラマンの鹿野がお送りいたします。 早川町は日本一人口が少ない町でありながら、ひとりひとりの町民は個性的というか、キャラが濃い方ばかりです。人口が少ないからひとりひとりが目立つのかもしれませんが…いや、やはり濃い方が多い。800人以上の町民を撮影した僕が言うので、たぶん間違いではありません。 なかでも一番濃い町民(※鹿野調べ)が深沢糾(ただし)さんです。以前は一番標高の高いところに暮らす町民でもありまし

          日本一小さな町のnote #08[山]

          日本一小さな町のnote #07[宿]

          日本一人口の少ない町・山梨県早川町の魅力をお伝えするnote、今回もカメラマンの鹿野がお送りいたします。 早川町には大小さまざまな宿があります。決して数は多くありませんが、ギネスブックに掲載されている「世界最古の宿」慶雲館や、前回[食]で紹介した月夜見山荘、さらには湯治宿、元木造校舎、民泊、宿坊、雲の上の山小屋…顔ぶれは多彩です。その中でもひときわ個性的で、しかも予約がとりにくいほど人気なのが秘境冒険民宿山人砦です。山人砦と書いて「やもーどとりで」と読みます。 前回のおす

          日本一小さな町のnote #07[宿]

          日本一小さな町のnote #06[食]

          日本一人口の少ない町・山梨県早川町の魅力をお伝えするnote、今回もカメラマンの鹿野がお送りいたします。 さて、#02で食の話を綴りましたが、その続きです。前回紹介した鍵屋と並んで町外から、とりわけ遠方からの来客が多いのが、手打ち蕎麦と山の食 おすくにです。店名の通りそば屋さんです。山深い場所にあるそばの名店…というと老練あるいは仙人のような頑固職人を想像しそうですが、営んでいるのは鞍打大輔さん・佳子さんのご夫妻。さらに娘さんや大輔さんのお父さま、近隣の方々が手伝う、アット

          日本一小さな町のnote #06[食]

          日本一小さな町のnote #05[桜]

          日本一人口の少ない町・山梨県早川町の魅力をお伝えするnote、今回もカメラマンの鹿野がお送りいたします。 今年は桜の開花が遅い…というニュースを聞いて、そうだ!桜の特集をやろう!と思いつきました。早川町を撮り始めて10年以上。振り返ると桜のある風景やスナップをたくさん撮っていました。当初予定にはなかったのですが、今回はそれらをご覧いただこうと思います。 早川町は南北に38kmもの長さがあり、国道52号につながる玄関口は町の南東。そのあたりが標高も低く、最低地点で標高230

          日本一小さな町のnote #05[桜]

          日本一小さな町のnote #04[匠]

          日本一人口の少ない町・山梨県早川町の魅力をお伝えするnote、今回もカメラマンの鹿野がお送りいたします。 僕は“勝手に観光大使”とばかりにあちこちで早川町の話をしていますが、早川と聞いて硯(すずり)を思い浮かべる方がときどきいらっしゃいます。日本には硯の産地がいくつかありますが、早川町雨畑で作られる雨畑硯は美しさと質の高さで定評があります。山梨県の無形文化財にも指定され、亡き名工の作品は専門店やネットオークションで高値がつくそうです。 ここで雨畑硯の歴史を少々。日蓮聖人の

          日本一小さな町のnote #04[匠]

          日本一小さな町のnote #03[猟]

          日本一人口の少ない町・山梨県早川町の魅力をお伝えするnote、たびたびカメラマンの鹿野がお送りします。 前回は2軒の飲食店を紹介しましたが、どちらもメニューの中にジビエ(主に鹿肉)がありました。早川では猟の免許を持つ人が多く、解禁される冬の間は山間に銃声が響き渡ることも珍しくありません。もっとも山や森の中で鹿を撃った場合、ひとりで運び下ろすのは至難の業。かといって谷底や平場で待っていても、鹿はなかなか現れません。そこで複数の猟師で役割を分担。勢子(せこ)役が高いところで犬を

          日本一小さな町のnote #03[猟]

          日本一小さな町のnote #02[食]

          日本一人口の少ない町・山梨県早川町の魅力をお伝えするnote、今回もカメラマンの鹿野がお送りいたします。 僕は10年以上、撮影で早川町へ通っていますが、その間変化が大きかったのが「食」です。10年前で人口がたしか1100人くらい、今は900人に満たない町なので、もともと飲食店の数は多くありませんでした。そこに新たにお店を始める人が増え、魅力的な食が増えているのです。 まず県道37号沿い、町の玄関口ともいえる場所にある南アルプスプラザ。ここには以前から食事処がありましたが、

          日本一小さな町のnote #02[食]

          日本一小さな町のnote #01

          カメラマンの鹿野貴司と申します。早川町観光協会がnoteを開設するにあたり、少しばかりお手伝いをすることになりました。しばしの間、写真と文を担当させていただき、早川町の魅力をお伝えしてまいります。 早川町は山梨県の南西、静岡県との県境に接しています。北に日本第2峰の北岳(標高3193m)、南に信仰の山として知られる七面山(標高1982m)がそびえ、南アルプスの山懐に抱かれた町です。町の96%は山林で、清流・早川に沿って小さな集落が点在しています。古くから名湯・秘湯で知られ、

          日本一小さな町のnote #01