2023年 多くの新製品開発にチャレンジして失敗した残念な物語
失敗は成功の糧?!
テクノゲートウェイ株式会社は3ヶ月に一度新製品開発を続け、今ではMakuake 応援購入累積が5000万円を超えました。
今年は、4製品の製品化 1つの事業化に成功しましたが、その陰で、製品化をペンディング、または、ボツにしたものも数企画あり、残念ながら日の目を見ることができませんでした。
今後の糧となる(かもしれない)これらの物語を是非ご紹介したいと思います。
万事 「塞翁が馬」
何がどのように役立つかは分かりません。ひょっとすると何かにこの知見が役に立つかもしれません。
2024年も、盛りだくさんの製品企画アイデアを実現するため日夜苦闘しております。
一つのプロジェクトをリアルタイムで物語を綴ているnoteもございますので、そちらも是非ご覧ください。
2023年開発品一覧
1時間でほぼ乾燥! ”珪藻土”を使った折りたたみ傘ケース casara case
驚きの吸水と9倍の拡散力!パッと乾く!丸洗いOK!グランバスマット【日本製】
3秒で水滴拭き取り、お手入れ簡単。防カビ機能付き。casara wiper!
【氷上でも34℃ しかもふわふわ】無電源で ずーっとあったか ふわぽかパッド
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失敗プロジェクト一覧
失敗 No.2023-01 夏快適冷え冷えシート( 高熱伝導率 )
弊社では、冬に快適な、高断熱素材を活用した電源不要のぽかぽかシートを製品化し、顧客から、夏バージョンのご希望をいただいた経緯で、開発をスタートしました。
冬用はいかに体温を逃さず保持するかを無電源で高断熱素材で実現しましたが、
夏用は無電源でいかに体温を排出するか?
がポイントになります。
熱排出の原理として
熱伝導で温度を奪う
気化熱で温度を奪う
に焦点を当てて開発に取り組みました。
断熱の反対の素材選定を検討しました。
ダイヤモンド
カーボンナノファイバー
金
白金
銅
が高熱伝導率の代表的な素材です。
当然製品単価をできるだけ抑える必要がありますので、一般的に入手が容易で安価な 銅 に着目しました。
銅のメッシュタイプやシートタイプ等で縫製品としての試作品を作成し、お尻の下に敷いてどの程度温度が下がるかを放射温度計で測定しました。
結果
最初は、銅の熱容量で少し温度低下し、ひんやりするのですが、面積の問題ですぐに飽和し、熱低下がなくなり、ひんやりと感じることも少なくなりました。
銅の表面積をさらに増やして行うことも検討しましたが、シート設置場所の問題や、銅自体のコストがかかりすぎ、販売価格が大きく上昇することになります。
そのため、残念ではございますが、高熱伝導率を活用した冷え冷えパッドの開発はペンディングとしました。
失敗 No.2023-02 夏快適冷え冷えシート( 気化熱利用 )
気化熱として、最も一般的な手法として、水の気化熱を利用することが考えられます。
水の気化熱を活用する場合、おしりが湿ったり濡れたりすることを考えると実用的ではなく、別の気化熱を活用できないかを検討しました。
重曹と酸の反応
で実現しないかを検討しました。
重曹は、酸と反応すると、炭酸ガスを発生し、その際に吸熱反応が起こります。
そこで、安全な有機酸を活用することでの検討を行いました。
重曹 + クエン酸
重曹 + フマル酸
重曹粉体とクエン酸粉体を攪拌し、湿ったお尻や手のひらからの水分で緩やかに反応させることで、温度低下を狙います。
結果
重曹 + クエン酸は、急激に反応が促進し、すぐに冷えなくなります。また、粉体がかたまり固くなりました。
重曹 + フマル酸は、フマル酸が水に難溶解なため、極めてゆっくりと反応すると考えました。
確かにゆっくりと反応して良いのですがゆっくり過ぎで、あまり冷えた感じがしません。温度を測定してもほとんど低下がみられませんでした。
そのため、残念ではございますが、重曹+酸反応により気化熱を活用した冷え冷えパッドの開発はペンディングとしました。
失敗 No.2023-03 ( 無電源調理バッグ )
この開発はまだ途中で失敗ではないので、来年継続して開発を行なっていきます。
この開発はバッグの中に、食品を入れて、しばらくすると加熱されて、寒い冬でもほかほかは食事を摂ることのできる製品を目指しています。
電源を使いヒーターで加熱するものはすでにあるのですが、充電ができない状況の災害や、軽量にしたい場合に活躍する製品を目指しています。
現状開発中のため、詳しい原理はお伝えできないですが、使用感とコストの課題解決が必要です。
2024年も引き続き開発を進めてまいります。
2024年に向けて
来年も多くの弊社独自の開発テーマにチャレンジしていくとともに、他の企業様で、開発やプロモーションをご希望されているテーマを、クラウドファンディングで実現するお手伝い案件も多く、これもチャレンジです。
少しでも弊社知見が世の中のお役に立てるよう頑張ってまりますので引き続き何卒宜しくお願い致します。