”考える力”を増やそう
先日、役場へ住民票を取りに行った時の事。
200円を払おうとしたら
「こちらにお願いします」
と言われた方を見るとコンビニでよく見るお金のセルフレジ。
キャッシュレス決済も一通りできるらしい。
そうだよねえ。そういう時代なんだよなあ、と微妙な気持ちになってしまいました。 1日の扱い金額に対するサブスクならいいけど、利用料高いだろうなあって要らん心配してしまいました。レジ締めの手間とか事務職の仕事は減ったんでしょうね。
自分の買い物、誰が考えてますか?
今日、テレビで紹介されていたのがこのサービス
マイベスト
https://my-best.com/
自社で各種商品を買い取って性能チェックを自分達で行ってその結果をレビューとしてサイトで公開。ユーザーがその紹介記事から購入することでアフィリエイト収入を得る仕組み。
ざっと見た感じだとそれだけじゃなく、小さな稼ぐ仕組みをいくつか用意されているので、それらを組合せてうまく運営しているんだろうなあと思う。
これって、昔々、暮しの手帖がやっていたことと同じ
当時と違うのは、生活者側とメーカー側との圧倒的な情報格差。この格差を埋めて価値のある物を使ってほしいという暮らしの手帖社の考えが根底にあった。
とと姉ちゃんでしたね、このあたりのことがドラマで紹介されてました。
情報量が多すぎて、考えることをアウトソースした?
昔とちがって、今は情報量が格段に増えた。新製品が出たら、レビュアーがすぐにyoutube等で紹介してくれるし、口コミも人気商品だとすぐに沢山集まる。こうした情報を元にして買い物をする人たちが多いとテレビで話してましたが、僕自身は、ほぼ口コミを全くと言っていいほど見ない。
そもそも、その人が使った背景や環境、性格等、自分と違う要素として何があるのかが全くわからない状態で、使用感だけを伝えられても
「それ、あんたの意見やん。」
としか思えない。 僕はひねくれ者なんでしょうか・・・・(泣)。
自分で考える力を増やす方向に行って欲しい
今時は、とにかく利用者が楽をできるように、とサービス精神旺盛な仕組みや製品ばかり。これじゃあ、ますます考える力を持たない人達が増える一方。
今までのIT活用の方向性は、こうした”考える・調べる力をITに置き換える”ものがほとんど。
カーナビが普及したおかげで、どこへいくにも簡単に行けるようになりましたが、一方で地図を読める人が激減しました。
携帯電話が普及してからは電話番号は覚える必要が全くなくなりました。
昔は、会社にかかってくる電話の折返し先や先方の担当者の名前とかも電話に出る新人だった僕達は覚えるのも仕事でしたら、今はもうそういうスキルも求められる事はなくなりました。 メールか携帯で本人に直接連絡すれば済みます。
敢えて、自分で考えよう。ちょっとは不便でもいいじゃないか
何でもかんでもITやネットを頼る今の時代は、人間をどんどん弱体化させているのではないか? そんな感覚を最近は持つようになりました。
道具なので、便利にどんどん使えばいいんですが、自分で考えるとか感じる能力は高める方向に持っていくように、そんなバランスでITを活用する方法を考えていく。
巷のIT化の概念がそんなふうに変わっていく時代に少しずつでも変わっていくといいなあ、と勝手に思ってしまった朝のひとときでした。