AIで口コミ対応すると痛い目に遭うかも知れないよ。
今朝、たまたま見かけた朝の情報系番組。
見ていて思わずつぶやいてしまった。
「口コミに自動返信する店主の店に行きたいか?」
と。
この番組ではいわゆる3文字系IT単語や、インターネットサービスに少し興味を持っている人じゃないとわからないような話がいくつか出てきた。
MEOというフレーズ、恥ずかしながら今回初めて聞いたのですが、内容を見ていたら、GoogleMapや検索結果上に表示される店舗情報が出てくるナレッジパネルの整備。
店舗等の場合は、このビジネスプロフィールを整備することになるのだけど、
Googleビジネスプロフィールの情報整備と口コミへの投稿を増やす施策
店舗内に口コミ情報を増やす為のツール設置
(対応苦手な)店主・スタッフの為の文書自動化ツールの提供
といった所がこのMEO対策の中心。
また、
広告主=Googleのお客様として扱われる
ため、Googleの各種サービスでスポンサー表示されるための広告出稿も入ってくる。
でも、こうしたMEO対策の多くは、本来Google が目指している方向とは相容れない”提供者目線”の施策なのでやればやるほどGoogleから制限を受ける可能性が高まる。
Googleが一番嫌うのが”利用者不在の情報提供”だという根本が分かっていたら怖くてできない。
ナレッジパネルが始まったきっかけは”まとめサイト”の弊害除去
そもそも、このナレッジパネルが始まるきっかけになったのはお店情報・口コミを集めた”まとめサイト”が検索上位になってしまい、利用者が本当にたどり着きたいお店の情報にたどり着けなくなった為、GoogleがGoogleMapや検索結果からすぐ利用者がお店や著名人等に直接たどり着ける仕組みとして用意したもの。キュレーションサイトなんて言葉も一時期話題になりました。
Googleは”(意図的に)作られた情報”が利用者に正しい情報が届かない事につながってしまう為、そうした情報は可能な限り排除する方向に動きます。
そうした本質的な事に触れずに、MEOといったフレーズに飛びついてしまうのは、きっと、IT周りのことが苦手と思っているオーナーさん達。
生まれたときからSNSに触れているような若者たちであれば、こうしたやり取りは空気のような物なので、わざわざお金を払ってまでやるような事ではない。
必ず、”利用者目線”で見てから導入を考える
MEOやらAI活用したサービス等の営業やサポートを導入する前に必ず必要なのは、”利用者目線”で見た時にそれが本当に必要なのかどうか。
提供者目線で見ていいのは”コスト感”のみ。
実際に情報を目にする利用者が喜ぶかどうかを感覚的に考える。実際に他のお店を利用者として検索したり、口コミを実際に投稿してみるとか。
※口コミもGoogleアカウント必須なので、簡単にお客さんに頼める訳では無いと思うが、そこはテレビでは触れてなかったけども。
今はインフルエンサーが”案件”投稿したら簡単に見抜かれる時代です。ウソやAIではなく、ツールに頼らず、目の前のお客さんを大切にする。その積み重ねが結果的にお客さんを呼び込んでくれる。
その事に気づかせてくれる為にこの番組はあったのかも知れませんね(^_^;)。