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【感想】NHK 歴史探偵「VR京都御所 平安ワンダーランド」を視聴しました

2024年7月17日(水)22:00~22:45 歴史探偵「VR京都御所 平安ワンダーランド」を視聴しました。

<NHKのあらすじ>
京都御所をVRで探検!
平安時代に行われた幻の舞をバーチャル空間に再現する。
光る君へに出演の金田哲さんが出演。
VRでまひろや道長、平安貴族の気分を体験しませんか!


■プロローグ

●スタジオで

佐藤所長「京都御所はいっていないです」
天皇が住む宮殿のことで、内裏、禁裏、宮中と言っていました。
ゲストは藤原斉信役の金田哲さん。
最初に調査するのは儀式です。
金田さん「印象に残っているのは五節の舞です」
踏歌節会で踊るのは46人VRでの再現のために現地調査へ言ってきました。

■京都御所 平安の宮廷儀式

●京都御所へ
・福徳大亮さん(宮内庁)
池泉回遊式の御池庭です。
歴代天皇が愛で、エリザベス女王が立たれたという庭です。
鎌倉時代に現在の場所に移ります。

●平安の御所の再現
光格天皇の時代のものが参考にされました。
つまり、現代の京都御所を調べると、踏歌節会のことがわかります。

●紫宸殿
京都御所の正殿で、即位の礼など重要な儀式が執り行われてきました。
屋根の構造は、古代の建築技術が取り入れられていたことがわかります。
格子状の美しい蔀戸(しとみど)は、縦に開く扉です。
屋根は檜皮葺きが取り入れられました。

●踏歌節会の舞を調査
・鳥居本幸代さん(京都ノートルダム女子大学)
舞を踊る女性たちの動きに注目しました。
大地をしっかり踏みとめるのは邪気払いの意味があると言います。

●舞手の女性
セミロングの髪の毛が短い女性がいます。
長い毛を舞のためにお団子を結っています。
平安時代より前に流行ったものです。
正倉院宝物「鳥毛立女屏風」(奈良時代)
長い髪を額の上に上げてお団子にしています。

●VR空間に蘇る踏歌の舞
ボリュメトリック映像、CGで描き出すことができます。
100台以上のカメラを使用します。

●スタジオで
佐藤所長「ものすごい楽しみになってきました」
ファッションを見ていきます。
河合先生「お団子(まげ)は奈良時代からありました」
「ストールのような形で、領巾(ひれ)、邪気を払うために着けられていたといいます」
「現代のスカートのような『裳(も)』で、古墳時代からある装束だとわかっています」
「埴輪にひだがついた裳がみえます」

■VR体験!平安の宮廷儀式

・千田嘉博さん
VRゴーグル装着
今から1000年前、雪が舞う、紫宸殿の外から内部に入ります。
承明門の先で儀式が執り行われます。

●VR空間に再現された踏歌節会
飛鳥時代、持統天皇のころ踏歌節会が始まりました。
この儀式は正月の夜、一晩かけて執り行われました。

●紫宸殿の中
舞を見ながら宴を繰り広げる貴族たち、親王や大臣など最高幹部のみです。
紫宸殿の中心にたどり着きました。
帝がいらっしゃいます。
御帳台の中に帝の姿がありました。
黄櫨染、天皇だけが着ることができる最も高貴な色でした。
三種の神器の剣と曲玉、天皇の権威を象徴するといいます。

●御帳台からの踏歌節会
VRでしか見られない、幻想的な舞、天皇だけが見ることができる景色です。

●スタジオで
金田さん「はやく行きたいです」
スタジオでVR体験です。
金田さん「本当にタイムスリップした感じで、すごいナチュラルな動きです」
河合先生「実は国家公務員です。公的機関があってそこで養成されたプロです」
「米と小麦粉をこねて油で揚げたお菓子です」
金田さん「藤原斉信役で再現されたお菓子を食べました」

■幕末クーデター

幕末、王政復古クーデターです。
10月14日 大政奉還
12月9日 王政復古クーデター
キーパーソンは大久保利通、山内容堂です。

●VRで探る!明治維新の”その時”
西側の門、宜秋門です。
慶応3年(1867年)12月9日
どこまでも続く薩摩軍を中心とした大軍が御所を取り囲みます。
小御所会議が始まります。
徳川慶喜の処遇について結論を出す会議でした。
大久保利通、新政府から慶喜を排除しようと企みます。
山内容堂、慶喜に味方します。
不可解なことが起こります。
山内容堂が沈黙し、慶喜排除が決まりました。

●VRで再現する小御所会議
御簾の奥にいるのが明治天皇、御前会議です。
大久保利通は見当たりません。
その姿は、廊下のところにありました。
江戸時代、公家や選ばれた大名しか入れない格式の高い場所でした。
その時、議論をかき乱し始めます。
山内容堂です。
新政府に入らねばならぬと主張します。
その時、大久保が口を開きます。
禁断の空間に踏み入れた大久保は山内容堂に反論を繰り広げます。
山内容堂は急に話さなくなりました。
軍勢が小御所を取り囲んでいたのです。

●大久保の策
薩摩軍で溢れかえっていたことがわかります。
影で恫喝していたことがわかります。
大久保が山内容堂を黙らせた理由は、いざとなれば容堂を討ち取るという覚悟だったのです。
歴史が動いた瞬間をVRで体感できました。

●スタジオで
佐藤所長「歴史を動かした人たちの気持ちが伝わってきました」
金田さん「容堂すごい怒っていたけど緊張感が出ていました」
河合先生「軍勢を見たら肝をつぶすだろうと日記に書いています」

ーーーおわりーーー

次回は「戦国ご当地大名シリーズ 三好長慶と松永久秀」7月24日(水)22時放送です。

■感想

VR特集を頻繁にやるのはいいんですが、視聴者には伝わってこないのがなんだかなあ、という感じです。
VR体感を入れなくても、CGで再現すればいいですし、ゴーグルで観ている人以外には興ざめ感が漂います。
NHKが必死にVRを推すのはわかりますが(本音ではVR使わない)ちょっと無理です。
ごく一部の流行の先端を行く人たちの間でも、もはやVRは終わりを迎えたようです。
ある間隔で騒ぎ出すのがVRとかアバターなど仮想空間ビジネス。
そして、いつも無かったかのように消えていきます(笑)
そういえば、企業名をVR系に変更してまでこれに社運を賭けたbigtechの某社は生き残れるのか、心配です。
まだ普及するには早いのか、それともニーズに合っていないのか。
お金と権力を使い、無理矢理流行らせようとしても、ニーズが無ければ普及しないということのようです。
10年後、また会いましょう。
さて、京都御所の踏歌節会の話は、興味深く楽しませていただきました。
まさか、鳥毛立女屏風が出てくるとは意外でした。
紫宸殿に関するエピソードとかもっとありそうです。


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