幻想のエンジン5. “8000万人年金受給者×林住期=【公共老人機構】”
まもなく、歴代首相殖産興業機構原案を提示させて頂く。the industrial promotion organization by former prime ministers。略称F.P.M.くらいだろうか。このモデルの中にもう一つのモデルを無意識に組み込んでいた事に気づいた。名付けて【公共老人機構】。この発想を得た基本的な心的状況は、とめどなく崩壊してゆく社会構造と、人間の精神、道徳、知性、情操の崩れを堰き止め、最後の時代精神、民族的生命、人間の尊厳を保障担保する世代集団、地域組織としてだった。1945年終戦、1985年プラザ合意以降、仮想敵国視されてからの金融経済敗戦(第2の敗戦)を経て、産業、金融、政治、行政、立法、司法、メディアのすべてをDS、DS支配統治層に略奪され、最終的には数千万人以上の国民が体内に遺伝子組換薬剤(電磁波受容体)を注入され、異常な平均超過死者を出しているような現状に対して、絶望的かつ異次元の抵抗線を構築しても、人間としての証をたてなければ、という思いからだった。2019年時点で7590万人の国民が年金受給者であり、そのほとんどが、あてどもなく生活している事態を特異点と観て、逆転発想をかけて、年金を社会からの給与ととらえて、全く新しい社会貢献階層化し、様々な自発的社会創造・維持機能を持たせること。当然内容により公的事業助成金を当てて年金額を充実させ、生きがい=死にがいを日本再生事業に接続する。ざっとまあこんなラフ発想だったが、このモデルをF.P.M.構想に入れ子構造化することが、まさに日印協会経由で日印循環構造を構築する重要コンセプトそのものだった。インドにはバラモン教由来のヒンズー教概念・社会慣習として、“林住期”という精神的資産がある。
■学生期(がくしょうき)、ブラフマチャリヤ。一人前でなく学び心身の鍛錬を通して成長。
■家住期、ガールハスティヤ。仕事を得て懸命に働き結婚し家庭を持ち、子を育てるためにがんばる。
■林住期、ヴァーナプラスタ。世俗を離れ迷いがはれ、自分らしく自由に人間らしく生きる。森林に隠棲して修行。
■遊行期、サンニヤーサ。人生最後の場所を求め、遊ぶように、何ものにもとらわれない人生最終期。住所を持たず乞食遊行。
(老いの工学研究所、提供。)
日本において、まさに年金受給者約8000万人はこの林住期、遊行期にあたり、社会的貢献を通して自分自身の魂の開発修行を愉しむという意識転換をなさねばならないが、おそらく独力では難しく、的外れな方向になるために、本場インドのバラモン教~ヒンズー教の“アーシュラマ=期”の学習と実践を日本流にアレンジしたプログラムをインドの大学や教団、地域政府と開発共有する。現在、インド仏教は日本由来の南無妙法蓮華経信仰だが、インドから流出して、ヨーロッパ、アメリカに至る根本的仏教と合わせた統合仏教(インテグレーテッド・ブディズム)化して、バラモン由来の林住期プログラムと組み合わせる。このような融合ができるのが、日本民族なのだ。ベテラン(公共老人)と純粋精神(障害者産業=農福連携)による新しい産業地域社会こそ、弥勒の世なのかもしれない。