朝の涼しい小雨の中、墓に樒を供えに行った。朝日を受ける吉相墓地。少し草を抜き、水を満たし、樒を活けた。作業するうちに身体が軽く楽になり、やはり墓は祖先から頂いたDNAの貯蔵庫だと思った。まるで戦地から帰還したぼろぼろな兵士が一息ついたように、活力が湧いた。
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