幻想のエンジン12. “富士山噴火溶岩流と南海トラフ巨大地震津波に対峙する地域の人々からの委託が私たちの闘志”
国交省で初回の勉強会を敢行した。メンバーは箱船イメージ作者の理事長、防衛省災害救助復興OBのN氏、農水省災害食勉強会メンバーのIT企業社長のI氏と私。対する国交省側には、事前連絡の内容と微妙な変更があった。事前の参加部署名と担当分野が変更されていた。新造船プロジェクト、病院船、ホテル船担当でなく、安全政策担当者となり、私たちの進行状況報告にも最初の共感が薄れた感じがした。特に防衛省災害対策最前線にあったN氏の、それ話していいんですか的な最先端情報にも、同じ最前線担当者として目の光が増したが、対応はすれ違い感があった。海上保安庁の真下のフロアなのに?だった。内閣府、農水省勉強会にも一通りの関心を示しただけで、少し納得いかない結果となってしまった。国土防災担当者へのつなぎもお願いしたが、ネガティブだった。イベント開催目前の少し憔悴した理事長同様、私にも割り切れなさが重たく残った。帰りの新幹線で少しうとうとしたが、静岡付近を通過した時、山の向こうに少しだけ緑がかった海が見え、勃然と闘志が蘇った。今回は静岡チームの支援を得て少し無理をした勉強会だったが、あの辺りに住むメンバーにとっては、やむにやまれぬ危機感からの勉強会であり、その委託を自覚した時、海の担当者がその程度でいいんですか的な気持ちも湧いた。それにしても大災害救助復興現場で実際に一万人を超える人命救助にあたったN氏の静かな炎を今になって改めて感じる。さらに今回のすれ違いの構造として思い当たるのは、事前調査で遭遇した千葉の豪華客船ディーラーが10年前から推進中の防災船勉強会からの介入“あまり話すな”だった。国交省としてもかなり勉強会を重ねて来ている防災船、病院船、ホテル船担当者が直前変更されたいきさつには、そのような背後関係が十分にうかがえる。しかし疲れは海の光景と静岡メンバーの顔で吹き飛んだ。いくつかは苦い指摘があり、国交省の過去の課題を感じさせた。建造に数億円から十数億円かかる超多機能船予算はどこが出しどこが所有管理運用するのか?ビジネスとしての緻密なモデルを出せ。この2つの指摘は彼ら国交省の過去の苦い記憶そのものなのだろう。国土防災専門省庁には必ず私たちは捲土重来する。ゼネコン、大手造船所や業界団体の紹介もやんわり断られた。ならば早瀬マジックを使わせていただこうではないか。🐸
■画像はヤフー、ノアの箱船画像より。