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荒地のエンジン29. “シフトチェンジ&ブレイクスルー”
3月初旬の農水省勉強会に向けて、参加する自治体防災課を確定させるため、情報共有中の都内区役所、市役所に連絡したが、軒並みトーンダウンしていたので、他の区役所にもアプローチ。なかなか煮えきらないので、新機軸バージョンにシフトチェンジ。スーパーマーケット協会とマンション管理組合団体に集中アプローチ。結果、全国マンション管理組合団体の一つから、農水省勉強会参加意向を得た。(投稿時確定)ちょうど、首都直下地震対策研究を開始したタイミングだったので、災害食自販機モデルとソーラー発電蓄電簡易栽培ハウス(緊急避難ハウス)モデルに興味津々のようで、緊急時のみならず、平時の都市農業モデルとしても評価頂けるのは間違いない。さらにマンション管理組合は場所によっては、農産物、食品の協同購入をしており、災害食を絆とする地域との交流は様々なマッチング可能性に富む。
スーパーマーケット協会は、3団体あり、以前食糧備蓄モデルを提案した協会にアプローチ。事務局長が終日会議。別の協会事務局担当からは、3月と9月には災害対策期間として、在庫充実キャンペーンをはるのだという。臨海地域のスーパーマーケットには災害食への需要があるかもとのこと。
マンション管理全国団体の勉強会参加は大きい。もうすでに大災害は始まっており、生死を分ける無意識下の選択が分かれ始めているようだ。
次の作業は災害食・災害食材料を供給する地方サイドの自治体へのアプローチ。結果から言えば、お話にならなかった。主に県庁の農政企画部署に、農水省勉強会前提のアプローチを行ったが、検討用の資料メール以前に、あまり興味も情熱もない県庁がほとんど。中には農水省勉強会には農水省の官僚は参加するのかという質問もあり、私は作業をやめた。こちらが疲れるからだ。借りにも日本の農業中枢での勉強会への参加は、もっと意欲的な反応があるかと思っていたが、23区自治体防災課と同様、マンネリ化しており、行事としての災害訓練ですべてが完了している。県庁の脱力感ある対応の向こうには、農畜水産物産地、生産者の疲労と脱力があるのだろう。日本は危ういのかもしれない。大異変、大災害の発生は、あらかじめ様々な予兆が自然現象や人間にも現れるからだ。しばらく時間をおいてさらにシフトチェンジ。デジタル庁訪問予定の静岡東部の茶生産貿易家のK氏に連絡。数日前に農水省勉強会レジュメをメールしており、地域機構、地域商社としての災害食勉強会への参加を打診していたが、彼は迅速な動きをしており、東京からの帰りの車内だった。勢いある運輸会社の社長と会合、同社の東京圏フードロス対応事業と災害食供給事業をマッチングさせてきたのだ。現状は豊洲市場ルートを心臓とする災害食自販機構想だが、この構造に東京圏を産地資源とするフードロス対応食材が連結可能となるアプローチ。こんなにも違うのだ。行政と世界貿易家。フードロス対応ルート、豊洲市場ルートにて災害食自販機モデルをマンション全国団体に供給する絵が描ける。参加してくれるマンション団体連合会は全国2859組合からなり、約26 万世帯からなる。まずは小宇宙を創ろう。