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雑草詩句短歌 ブランデー詩35.

秩父よ    秩父よ

汝は遙か地平に褶曲し

地球の青き背骨現したもう

我飢え欠乏して汝の光に抱かれんと列車に乗ること数百回

汝は応えざりしことなし

常に我に与えし

何千年という歳月の声

何億人という青草積み重なりし地層の唸り

莫大なる雲量   黄金の山塊

我らを見下ろし我らを招く

山霊の呼び声  巡礼の白き姿

観音よ  観音よ  汝の導き今もあり