何でも出来てしまう人の秘密
何でも上手く出来る人は何故、何でも出来てしまうのでしょうか?
答えは【出来ることしかやらない】から。
決して馬鹿にしているわけでも、貶しているわけでもありません。自分の限界を知っているから努力ができるし、自分が持っている能力を上手に活用できるんです。
凄く簡単なことですが、凄く大切なことです。
物事を上手にこなすためには、必ず自分の限界を知る必要があります。
自分には何ができて、何ができないのか。
それが分かっていないうちは上手くできるかどうか、運任せになっても仕方がありません。
例えば上手なサッカー選手といえばどんなプレイをしますか?
ボールを持ちすぎて相手の選手に囲まれますか?
センターラインからシュートを打って、ボールを相手の選手に奪われますか?
そんなはずはありませんよね。
このくらいのディフェンスなら躱せると判断して、実際に躱す。
躱せないと判断したなら、敵の選手を引き付けてからフリーになった味方の選手にパスを出す。
自陣からシュートしてもゴールに届かないと判断し、ドリブルして敵陣に進んでからシュートする。
サッカーは限られた時間内に相手チームより多くの得点を得たチームが勝つというルールです。
一番ドリブルが上手かったり、一番頭が良かったり、一番足が早かったり、一番シュートが正確であったりする人が、イコール"優秀な選手"とはなりません。
例え能力が低くとも、得点を獲ること、敵の選手からゴールを守ること、いずれかを確実に実行できることができるならば、それこそが本当に優秀な選手です。
他の選手に比べて足が遅いならば何処で待機すれば良いのか考えれば良い。
或いは、周りの選手よりも早くスタートを切れば良い。
技術はあるのに蹴る力が弱いならば敵選手を躱す役に徹してから、強く蹴れる人に繋げば良い。
勿論、あらゆる能力が高いに超したことはないですが、どんなに能力が高くても人間である以上は限界があり、できないことがあるんです。
だから"何でもできる人"なんて存在しません。もしそう見えたなら、"何でもできるように見える人"です。
何にもできない人がいないように、何でもできる人がいないことを理解しなければなりません。
この法則はサッカーに限ったことではなく、勉強や仕事、スポーツ等、全てに共通することであり、"何かを上手く"こなしていきたいと考えているならば、まずは自分の無力さを認識してください。
例えば、営業職や販売職に就いている方、見ず知らずの方に対して、たった5分間で自分が扱っている中でも一番高額な商品・サービスを売ることができますか?
事務職に就いている方、普通は3時間かかる入力作業を1時間で間違いなく、完璧に完了させることはできますか?
社長業をしている方、来年までに昨年比の2倍の売り上げを出すことができますか?
この記事を読んで下さっている中には、出来ると言う方もいらっしゃるかも知れません。
それならその方にとって、限界はもっと上にあるということです。
限界を知らない人は愚かな間違いを犯します。
勉強しなくても合格できるだろう…
会社行くのが辛いから起業しよう…
朝起きるのが苦手だけど家賃が安いから県外に引っ越そう…
最近運動してなかったけど軽く動くぐらいなら大丈夫だろう…
他人がやっていたら止めたくなるような状況ですが、本人はそれが無茶であることに気が付かない。
そうやって失敗を繰り返していくのです。
便器を詰まらせたことのない人は、どのくらいまでトイレットペーパーを流しても良いか知らない。
酒で酔いつぶれたり、嘔吐したことのない人は自分がどこまで飲酒してよいかを知らない。
一度、失敗をしないと【自分の限界】はわからない。それが人間という生き物です。
『自分には何もできない。』そんなことを考えている方はいませんか?
人間の総合力というものはどこまで行っても大した違いは生じません。
運動は苦手だけど、勉強が得意。
運動も勉強も苦手だけど、絵を描くのがが上手い。
人当たりはいいけど、お金稼ぎは下手。
人間なんて必ずどこかに欠陥があります。
何もできない人なんて絶対にいません。
まずはあらゆることで自分の”限界”に挑み、自分の限界を知らなくては【何にもできない自分】からの脱却はできません。