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【阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)回顧】推奨馬アルマヴェローチェ1着~ヨッシャー!!

【阪神JF結果】
2歳女王はアルマヴェローチェ! 岩田望来騎手がJRA・GI初制覇!

8日、京都競馬場で行われた第76回阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳・牝・GI・芝1600m)は、道中は中団につけ、直線で大外から各馬を差し切った岩田望来騎手騎乗の5番人気アルマヴェローチェ(牝2、栗東・上村洋行厩舎)が、道中後方から脚を伸ばした8番人気ビップデイジー(牝2、栗東・松下武士厩舎)に1.1/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分33秒4(良)。

さらに1.3/4馬身差の3着に7番人気テリオスララ(牝2、美浦・田島俊明厩舎)が入った。なお、1番人気ブラウンラチェット(牝2、美浦・手塚貴久厩舎)は16着に、2番人気ショウナンザナドゥ(牝2、栗東・松下武士厩舎)は4着に、3番人気コートアリシアン(牝2、美浦・伊藤大士厩舎)は6着に終わった。

勝ったアルマヴェローチェは、父ハービンジャー、母ラクアミ、その父ダイワメジャーという血統。新馬戦を勝って2戦目の札幌2歳Sでは牡馬相手にハナ差の2着。それ以来となったこの大舞台でも力を見せて2歳女王の座に輝いた。鞍上の岩田望来騎手はこれがJRA・GI初制覇。上村洋行調教師は今年の大阪杯(ベラジオオペラ)に続くGI・2勝目となった。

【勝ち馬プロフィール】
◆アルマヴェローチェ(牝2)
騎手:岩田望来
厩舎:栗東・上村洋行
父:ハービンジャー
母:ラクアミ
母の父:ダイワメジャー
馬主:大野照旺
生産者:ノーザンファーム

【阪神ジュベナイルフィリーズ】~騎手コメント~

1着6-12 アルマヴェローチェ(牝2、岩田望来・上村洋行)
「最高です。6年間、ずっと悔しい思いをしてきたので、ここで勝てて良かったです。この馬自身レースセンスが良く、1週前に乗ったときの感触も良かったので、信頼して乗りました。ゴール直前まで必死に追って、右を見たら何もいなかったので『やった』という気持ちと『やっとか』という気持ちでした。本当に大きな1勝になりました。本当に操縦性のいい馬で反応の良さが、この馬のいいところです。やっとG1を勝つことができました。今年も残り少ないですが、今まで以上に頑張るので応援をよろしくお願いします」

父:岩田康誠騎手「良かったです。やっとG1を勝った。ずっと目標にしていたんで。一つ勝ったので、ぽんぽんといってくれれば。(レースは)見ましたよ。最後はミライ! ミライ! となりました(笑)。もっと今まで以上に活躍できるように乗ってほしいですね」

上村洋行調教師)「率直にうれしいですね。札幌からここを目標にして、順調にいい状態でこれたと思います。調教の動き、パドックでの様子も良かったです。1800メートルしか走ったことがなかったので、そこがどうかというところでしたが、器用な馬なのでカバーしてくれると思っていました。ジョッキーには『無難に乗るな、思い切っていけ』とだけ伝えました。(岩田)望来にとっても僕にとっても良かったです。カイバも食べますし、馬房内でも落ち着いている手のかからない馬です。まだまだこれからの馬ですが、現時点ではいい状態のレースでした。桜花賞に向けて、まだまだこれから成長してくれると思います」

2着1-1 ビップデイジー(牝2、幸英明・松下武士)
「直線もしっかり伸びてくれましたが、惜しかったですね。調教よりも、本番(実戦)でいいタイプ。次が楽しみです」

3着1-2 テリオスララ(牝2、M.デムーロ・田島俊明)
「1600メートルだと少し忙しい。スタートは決まったけど、二の脚がつかなかった。手応え良く、下りでも真面目に走れたけど、もう少し外に出したかった」

4着5-9 ショウナンザナドゥ(牝2、池添謙一・松下武士)
「いい枠(5枠9番)を引いて、今日の馬場は前での決着だったので、ポジションを取って進めました。2番手の後ろで、しっかり折り合ったけど、思ったよりも流れたので、しんどくなりました。結果的に後ろの競馬になってしまった」

5着8-16 スリールミニョン(牝2、永島まなみ・高橋康之)
「折り合いが付いたし、しまいも脚を使ってくれました。厩舎の方が工夫して調整してくれたおかげです。今後は、ポジションを取って競馬ができたらいいですね」

6着7-13 コートアリシアン(牝2、戸崎圭太・伊藤大士)
「テンションがどうかなと思っていましたが、(競馬では)初めてなので分からないところでした。高くなるけど、ゲートの中に入ったらおとなしくて、集中力がもうひとつでした。最後の脚はしっかり伸びています。メンコ(覆面)をしましたが、前半流れに乗れなかったです」

7着8-18 ミーントゥビー(牝2、古川吉洋・堀内岳志)
「すごくいい馬。今もいいけど、もっと良くなる。18番もかわいそうだったし、後ろに入れることができなかったけど伸びてきた。これからが楽しみ」

8着4-7 ミストレス(牝2、坂井瑠星・矢作芳人)
「スピードがあるので、それを生かす形で運びました。自分のぶんはしっかり、走ってくれたと思います」

9着3-6 モズナナスター(牝2、田口貫太・矢作芳人)
「いいスタートから、いいポジションで競馬ができました。伸びているけど、ラスト150メートルで脚が上がりました。それでも頑張ってくれました」

10着2-4 ジャルディニエ(牝2、北村友一・奥村豊)
「調教よりも、競馬の方が冷静に走れると思いました。レース前のテンションが高かったので、そのあたりが改善されればですね」

11着7-14 ランフォーヴァウ(牝2、松山弘平・福永祐一)
「チャンスをいただいたのに結果を出せず申し訳ないです。早めに踏んでいきたかったのですが、4コーナーでスピードに乗ったところで不利をがあった。それが痛かったです」

12着7-15 リリーフィールド(牝2、武豊・小崎憲)
「千六(1600メートル)は長いかなと感じた。思い通りの競馬はできたが、最後は止まってしまった。でも、いい馬です」

13着8-17 メイデイレディ(牝2、L.デットーリ・J.リー)
「良いポジションでレースを進めましたが、この馬にとっては馬場が少し緩かったですし、初めての右回りで少し混乱しているようでした。さらに長距離輸送もありましたし、この4か月で5走目ですので、馬も疲労していて、今日はこの馬の走りができませんでした」
(J.リー調教師)
「L.デットーリ騎手は、馬が馬場をしっかりととらえられず、空回りしていたと言っていたので、もう少し馬場が堅い方が良かったのかもしれません。望んでいた結果ではありませんでしたが、これから馬を少し休ませて、また戻ってきたら、これまでのレースのように走れるようにしたいと思います」

14着6-11 クリノメイ(牝2、荻野琢真・須貝尚介)
「ゲートで2回は我慢してくれたんですが、最後は我慢できず、一瞬で(手綱を)持っていかれた。気の入りやすい馬で、気をつけてはいたのですが…。前目を取りに行きたかったのですが、(外枠発走になり)そうもいかなかったので。最後に賭けたのですが、乗せていただいたのに申し訳ないです。馬が何もなければいいのですが」

15着3-5 ジューンエオス(牝2、藤岡佑介・武英智)
「流れに乗り切れませんでした。最後まで、それが響いた感じでした」

16着5-10 ブラウンラチェット(牝2、C.ルメール・手塚貴久)
「ゲート裏で馬を気にしていた。スタートは良かったけど、狭くなって自分のリズムで運べなかった。3~4角の馬場も悪くて伸び切れなかった」と振り返った。

17着2-3 ダンツエラン(牝2、団野大成・本田優)
「具合は良かったと思う。気負いすぎたところがあって、それが出てしまった。1歩目でぶつけられてしまったり、いろいろとストレスがたまるレースになってしまった。でも、ここから頑張ってくれると思う」

18着4-8 カワキタマナレア(牝2、鮫島克駿・杉山佳明)
「今日は勝負にいきました。今までと違って、前をとらえられるポジションで運びました。ついて行き過ぎると、最後の魅力的な末脚がなくなってしまう感じでした。距離はギリギリか、長いかなと思っていましたが、まともに競馬をしたら、やはり長かった感じです」

推奨馬アルマヴェローチェ(⑤人気)は、スタート良く先行後方7番手追走。3~4角辺りから追い出され大外を回して直線、一気に末脚を伸ばして各馬を差し切って優勝!?

レースは、道中中団につけ、直線で大外から各馬を差し切ったアルマヴェローチェ(⑤人気)が、道中後方から脚を伸ばしたビップデイジー(⑧人気)に1.1/4馬身差をつけ優勝。さらに1.3/4馬身差の3着にテリオスララ(⑦人気)が入り、中波乱決着!?

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