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【アルゼンチン共和国杯(GⅡ)回顧】推奨馬ショウナンバシット14着~何処??
【AR共和国杯 結果】
トップハンデの8歳白毛馬ハヤヤッコが直線一気!
22年7月以来のVで重賞3勝目!
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3日、東京競馬場で行われた第62回アルゼンチン共和国杯(3歳上・GII・芝2500m)は、道中は最後方待機、直線で大外から脚を伸ばしてゴール前の激戦を制した吉田豊騎手騎乗の10番人気ハヤヤッコ(牡8、美浦・国枝栄厩舎)が、中団後方から脚を伸ばした1番人気クロミナンス(牡7、美浦・尾関知人厩舎)にクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分29秒0(良)。
さらにアタマ差の3着に6番人気タイセイフェリーク(牝4、栗東・田中克典厩舎)が入った。なお、2番人気サヴォーナ(牡4、栗東・中竹和也厩舎)は8着に、3番人気セレシオン(牡5、栗東・友道康夫厩舎)は6着に終わった。
勝ったハヤヤッコは、父キングカメハメハ、母マシュマロ、その父クロフネという血統。トップハンデを背負いながらも見事に最後の競り合いを制し、2022年7月の函館記念以来となる重賞3勝目を挙げた。
【勝ち馬プロフィール】
◆ハヤヤッコ(牡8)
騎手:吉田豊
厩舎:美浦・国枝栄
父:キングカメハメハ
母:マシュマロ
母の父:クロフネ
馬主:金子真人ホールディングス
生産者:ノーザンファーム
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【アルゼンチン共和国杯】~騎手コメント~
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1着2-3 ハヤヤッコ(牡8、吉田豊・国枝栄)
「本当にうれしいです。最後まで踏ん張ってくれて馬に感謝です。先生と話してゲートは出て行かないと聞いていたので、出して行きましたが、イメージより後ろになったので、最後にいい脚を使わそうと切り替えました。道中はリズム良く走れて、最後にどれだけ前をかわせるかと思っていましたが、一完歩ごとに伸びてくれて、最後に先頭に立ったので勝ったと思いました。おじいちゃんですけど、頑張ってくれましたね。勝たせてもらって、馬主や厩舎関係者にも感謝しています」
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2着2-4 クロミナンス(牡7、戸崎圭太・尾関知人)
「ポジションはちょうどいいところを取れたし、リズムもすごく良く、調子の良さを感じました。追い出してから、もう少しやりようがあったかもしれません。人気に応えられず、申し訳ありません」
(尾関知人調教師)
「ちょっと消耗戦になって、その辺の適性の差が出ましたね。もう少しスローでキレが要求されるレースになると思っていたのですが。タフになるとギリギリの距離だと思います。58・5キロの馬に差し切られたらしょうがない。向こうが強かったですね」
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3着5-9 タイセイフェリーク(牝4、大野拓弥・田中克典)
「格上挑戦だけど、堂々と競馬をしてくれました。真っ向勝負で頑張ってくれました」
4着6-11 アドマイヤハレー(牡6、田辺裕信・宮田敬介)
「少し自由なところがある馬で、状態は分かりづらいけど、東京の成績はいい馬ですからね。自分の形に徹してこれだけ走れたのだから、あとは気持ち次第だと思います」
5着3-6 マイネルメモリー(牡4、A.シュタルケ・宮徹)
「ペースが流れていたので、リズム良く道中を走れて脚もためられました。直線を向いてから加速に時間はかかったけど、いい脚を使ってくれた。初めての重賞だったけど、いい走りをしてくれました」
6着7-14 セレシオン(牡5、荻野極・友道康夫)
「前走より馬の活気もあって、いい感じでいけました。無理はしていないし、伸びそうだったんですけどね…。悔しいです」
7着1-2 メイショウブレゲ(牡5、酒井学・本田優)
「スローになると思っていたけど、流れて理想の展開になりました。道中も力むことなく上手に走れていたし、直線を向いたときに手応えがありました。馬場の内外の差で、いつもほどはじけませんでしたね。重賞に手が届く力はついたと思います」
8着7-13 サヴォーナ(牡4、池添謙一・中竹和也)
「自分のポジションにいけて、4コーナーで早く仕掛けました。ペースが流れたし、もう少し我慢すれば良かったかもしれません。直線ではジリジリと脚を使ってくれました」
9着5-10 マイネルウィルトス(牡8、石川裕紀人・宮徹)
「初めて乗るので固定観念を持たず、いい位置にハマったと思ったのですが…。結果的にいきすぎました」
10着3-5 フォワードアゲン(セ7、内田博幸・加藤和宏)
「体重もそんなにない馬だし、一生懸命頑張ってくれました」
11着4-8 ラーグルフ(牡5、丸田恭介・宗像義忠)
「出たなりであの位置。ちょっと流れに乗りすぎてしまいましたね。ペース的にも速かったので…」
12着4-7 ペプチドソレイユ(牡4、小崎綾也・武英智)
「芝でもしっかり追走できました。ペースが速いとは思っていたけど、持久力を生かす形の方が上位があるかなと思いました」
13着6-12 ジャンカズマ(牡6、木幡巧也・小栗実)
「思っていた展開と違いましたね。あれ以上は引けないし、3、4角で苦しくなってアップアップしていました」
14着8-16 ショウナンバシット(牡4、佐々木大輔・須貝尚介)
「かかりました」
15着8-15 アドマイヤビルゴ(牡7、北村宏司・友道康夫)
「外からいいスタートを切れて、自分のリズムであの位置になりました。少し距離が長いのかな。後半で脚がにぶっていたし、2000メートルくらいがいいのかもしれません」
16着1-1 ミクソロジー(牡5、三浦皇成・辻野泰之)
「前回が長期の休み明けでスローの後ろからの競馬。(今回は)一気にペースが上がって、タフな馬場で追走がいっぱいになりました。4コーナーで脚をとられて気持ちがなくなってしまった。いいステイヤーだけど、この流れでは厳しかったです」
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推奨馬ショウナンバシット(④人気)は、スタート良く先行3番手道中折り合いを欠き掛かりながら追走。4角を回り、追い出されると反応鈍く後続の馬群へと沈み込み14着惨敗…残念。
レースは、道中最後方待機、直線で大外から脚を伸ばしてゴール前の激戦を制したハヤヤッコ(⑩人気)が、中団後方から脚を伸ばしたクロミナンス(①人気)にクビ差をつけ優勝。さらにアタマ差の3着にタイセイフェリーク(⑥人気)が入り、大波乱決着??
当然ながら、馬券はハズレ…(ノД`)・゜・。