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プレゼン資料を貪欲に共有することについて

社内報にて。
「誰それ部長が、どこそこで何々について発表しました!」
へえ~やってんねえ。え、どういうこと発表したんだろ?
しかし、イベントのリンク辿っても資料は無い!
部長本人に聞くほどのことでも、無い!
以上。この疑問はなかったことになる…

本題

社長とか技術長とかが、社外向けに行ったプレゼン資料、なんで社員全員に見える場所に置かれてないんだろう? とふと思った。

その資料って、社内の1あるいは各業務を簡潔に、かつ最新版で、かつ他社や業界が何に注目しているかを念頭に書かれた資料だ。

大体の人が見ないにせよ、アップロードするだけほぼタダだろう。なんなら社外に発表したケースではインターネットの海に公開してもいいはずだ。
(イベントで公開したから誰でも見れる位置はまずい? そういうこと、あるのか?)

ノウハウの共有が、飲み会待ちになっていないか?
飲み会なんてもう絶滅の危惧に瀕しているのに。

追記

個人的な未来予測。これからも情報はどんどん増え、複雑化し、受け手も多様化あるいは減少する。
そのような情報社会で意思決定をするには、ノウハウの伝授とそれを可能にする情報伝達ツールが必要になる。今あるツールで考えると社内ドキュメントを整理し回答するチャットボットなんかがありえるだろう。今後はAIが普及し、資料の作成から整理、検索、要約、利用、といったことは容易になる。
多様な情報と、その効率化された伝達が土台になければ、イノベーションも文明の発達もこれ以上ありえない。壮大に言っているがいかなるトーンで言おうとも私はそう思っている。

翻って、会社が成長していく中で(おそらく社員が増加する中で)、たかが数キロバイトの情報ですらこうして捨てているのに、何の知見を「蓄えている」と言えるのか。
飲み会で「あの時、ああだった」といって口伝されるノウハウは、ノウハウではあるもののここで言う「情報」ではない。たとえるならそのノウハウは一次資料なき言説に等しく、一子相伝にもとる先細りを描く。
(飲み会で伝達されるノウハウの意義は認めている。ただ、それはまさに「資料のない言説」に過ぎないと言いたい)

追記が長くなった。私の言いたいことは、人口減少ショック、コロナショック、chatGPTをはじめとするLLMショックやひいてはAIショック、そういった経験をしてもなお、データをただ取っておくということがされていない。
加えて一人一人「そのゴミみたいな資料、取っておいてくれませんか?」と言うわけにもいかない。変えられない気がする。平社員個人の、評価にも成果にもつながらないこのアイデア。
以上、この疑問はなかったことになる…


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