◆萩尾望都/著①『一度きりの大泉の話』~天才秀才ではなく”人として”考える
この本に記載されている出来事は天才秀才にこだわると曖昧な結論しか出て来ないが、『では人としてどうなのか』というシンプルな視点に基づくと容易に見えて来る。
要は単純に、どんなに気に食わない事を相手がしたとしても『わざと傷つける行為はダメ』ということ。
もちろん条件はある。
その相手に悪意も非もまったく無い場合だ。
「動作が鈍い・空気を読まない」
これは人間的能力によるもので一概に責められない。
本書では、竹宮氏は萩尾氏の作品がなんらかの理由で気に食わなかったらしく「何故自