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スペイン人67歳が、日本語を学び始めた。

本日の出来事を採れたてのままに、書きます。

今日は、セビージャ滞在最終日で、この後(今は夕方18:00)深夜バスに揺られながら、ポルトガルの首都、リスボンに向かいます。
今回のヨーロッパ旅行で、初のバスの長距離移動に胸が躍ります。

ちなみにセビージャは、日本の表記ではセビリア(Sevilla )が正しいのですが、スペイン語発音に近づけると、セビージャの方が表記としては近くなるみたいです。チャットGPT曰く。

セビージャの4日間は、割と最高でした。

今日は、その最終日のひと時を綴ります。

セビージャには、(いや、スペインには )死ぬほどBARがあり、日本の歯医者さんくらいの勢いであるんじゃないかな。
密集度でいうと、
北新地のキャバクラ、クラブくらいの密集地帯です。

日夜観光客と地元の引退したおじおば含めて、常にお店の外でワインやサングリア、シェリーにビールとグラスを乾かしている様子が見えます。


どこに行けば良いか迷うのですが、僕が泊まったairbnbのオーナーがめちゃ良いおっちゃんで、彼が10個くらい良い店をリストアップしてくれたので、初日の夜から僕はその辺りをハシゴしまくっていました。

その一つに、Taberna Manolo Cateca というお店があります。
サクサク立ちながら飲み食いするスタイルのお店で、割と街の中心地にありながらも地元の人がたくさんいます。


僕は昨日の17時くらいに、ここにフラッと立ち寄り、マイブーム中のシェリーを頼みます。

南アフリカで仲良くなった方に、スペイン行くならシェリー嵐を楽しみなさいということで、名探偵コナンでしか聞いたことのなかったシェリーをスペインに来てから毎回飲んでいます。

英語では呼称がシェリーですが、元はスペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラという地域で生まれたお酒なので、スペインでは、シェリーと言っても通じず、"Jerez (ヘレス)"で注文します。

ヘレスも葡萄から作られていて、ワインに近しく....と説明すると長いので、こちらをお読みください。
https://www.mottox.co.jp/column/wine/shrry_variety

話を戻します。

このお店は、シェリーがいくつか置いてあり、tapas (小皿で出される料理の総称)も豊富で、賑やかで美味しかったので、昨日も小1時間でお店を後にしつつも、今日も残りの種類のシェリーを飲みたかったので、やってきました。

やぁ、昨日のジャパニーズだな、的なアイコンタクトをしつつシェリーを注文。

新品のワインボトルのようなものに入っているではなく、継ぎ足したようなウイスキーの瓶にラベルが剥がれながらも入っているこのシェリーに人気さが伺えます。

といっても、ボトル撮り忘れたけど。

そして、いくつかのtapasメニューを注文。

Hueva de Maruc (メルルーサの卵巣)
Bacalao con Salmorejo  (タラのサンドウィッチ)

そして、1人で立ち飲みしていると、
隣にいた3人組の1人のおっちゃん67歳が、
とってもカタコトの日本語で、
「あなたはニホンジンデスカ?」と聞いてきました。

バルセロナには、日本人がいたり、日本食屋さんもあったのですがこの4日間は全然日本のものから離れていたので、驚きました。
まさか、日本語話せる人がいるとは、しかもおっちゃん。

とっても拙い日本語ですが、
懸命に話してくれるその心意気が嬉しく、ゆっくり耳を傾けます。

すると、彼は、5年前に日本に訪れて日本に感動したと。四国が1番好きだ。自然が豊かだったからと。日本人、日本という国、とっても好き。
だから3年前から家庭教師をつけて日本語を勉強し始めた。

とのこと。

64歳で、日本語勉強始めるって、バイタリティ凄くないですかね?
もうそれだけで、この人に心が惹かれます。

僕は拙い英語、彼も拙い日本語を使いつつ会話を始めました。

彼も他の友達といることを忘れ、僕を使って一生懸命に日本語のアウトプットをして練習します。

漢字も少し読めるよ。
ということで、メモアプリに手書きをしながら、問題を出します。

木 と書くと、"き"と答えつつ、線を足して、これは"ほん"と答えます。

日本語って、かな、カタカナも覚えつつ、文法もやりつつ、漢字もあるし助詞も難しいじゃないですか。

それを67歳のおっちゃんが漢字まで読めることに感激で大興奮です。

次に、愛 と書くと(中々粋な問題を出しました)、わからないけどこれは、ココロだよね。と答えてくれます。

家庭教師は、アツコ先生という方らしく、
中々に教え子育ってますよ!と言ってあげたいです。

そして、ココロという言葉の教え方も素敵で、よく覚えてくださっていました。

海や酒、友達とか色んな問題を出しつつ、
彼も楽しそうに答えてくれたり、思い出せない時は悔しがってくれたりと、何だこのほっこりする時間は。と思いながら会話をしました。彼の残りの2人の友達を放りつつ。

来年にはまた日本に行きたい、というか毎年行きたいと仰っていて、whatappを交換し、今度日本にきたら僕が案内してあげるぜと約束。

少し前までは、セビージャにも日本人が多く居たそうですが円安の影響もあり、やっぱり観光客含めて日本人が減っているそうで、久々の日本人に喜んでくれました。


そして、彼らはお会計をし、帰ろうとします。


すると、

「今日はありがとう、お勉強代だ。一緒に払っておく」

ということで、僕の約4,000円分くらいの飲み代を奢ってくれました。


いや、最高すぎるこのおっちゃん。


成長意欲もすごいが、人間としてイケてる。


何歳になっても、学び続ける姿勢。
日本人に話しかけて、自分の力を試す行動力。
奢ってくださるおもてなし力。


良い出会いがありました。


というお話でした。

追伸

彼に最後、別れの時にありがとう、ごちそうさま。って言いつつ、今や多くの人が知る、"サヨナラ"もいうと、

サヨナラは言わないよ、マタネ。

って言ってきました。

最高じゃーん!

アツコ先生!

生徒が凄く育ってます!!



更新頻度あげます。では。

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南アフリカにいるSUZUKIです。
駄文ではございますが、 皆さまの幸せな人生に一抹の変化と進化を与えられたのであれ ば嬉しい限りです。 もしお役に立てたのであれば、お金ください☺️ #丁寧からの大胆お願い