見出し画像

バルセロナのおばあちゃんが好きなところ。

コーヒーを注文して、それを待っている間の5分間。
ちょっと質の高いカップヌードルにお湯を入れて、待つ5分間。
乗り換えの電車を待つ5分間。
インスタグラムやTwitterを開くのではなく、その5分間でサクッと読めるような、旅のお話を書こうと思います。SUZUKIです。

新たな街を訪れるたびに、"過去最高"が更新されていく旅を味わっています。

まるで5歳児があらゆるものに対して、
「なんで?」って質問するかのように、

なんでこの建物ができたの?
何がこの街をそうさせたの?
なにをしたら、こんなことになるの?

という疑問が湯水のように湧き出てきます。

その都度、自分の学の足りなさを感じつつも、世の中にはこんなにもしらないことがあるのね。
というワクワク感のようなものを味わいながら、いろんな土地を回っています。


10月5日に南アフリカ発で、6日にパリ着。
そこからは、次の宿を決めたり、移動を決めるのは早くても前日。というような旅の仕方をしながら、早くも1ヶ月が経ちました。

パリ、バルセロナ、セビージャ、リスボア、ポルト、そしてリスボアに戻り、今はまた、バルセロナ。
明日から、サンセバスチャンに行き、美食を堪能して、サッカーの試合を見る予定です。

そのあとは、11月17日にパリを出て、エチオピアに向かいながら母国の南アフリカに帰ります。

ヨーロッパは、フランスにはサッカー遠征で、14歳の時に10日間くらい居ましたが観光は1日だけでしたのでほぼ記憶はなく。
イギリスには22歳の時に、1人で旅行しました。
それ以外の国には行ったことがなく、今回約10年ぶりくらいにヨーロッパを訪れました。


僕は、ケープタウンに住んでいるのですが、ケープタウンがすごくすごく住みやすく、常々"出来るだけ長く居たい"と言っていました。

でも、それは日本との対比でしかなく、他の国と比べるとどうなのかなぁということをずっと考えていました。
なので、今回いろんな都市を旅しながら、"南アフリカ"と"日本"の二つの比較対象を持ちながら、その国の空気感や、人の雰囲気、食や建物などを観察しています。


今の時代、観光地では、誰よりも映える写真を撮ることに懸命な人たちが多く、ちょっとその様子をみて辟易としています。

なんだか、SNSや観光BOOKの内容を、
「はい、実際に存在しました、私はいまここにいます。」
というような、ある種スタンプラリーをしているかのような。

それもそれで楽しいです。もちろん。

でも、それだけだとなんだかつまらない。
もっと、深い根っこの部分を知りたい。

出来るだけ、深い深い部分を見るようにしたいのですが、そのためには知識と教養が必要だなあ。と強く感じました。


そんな中、昨日はバルセロナで、地元のおばあちゃんに会いました。

コインランドリーに行き、5€なので、20€札を機械に入れると、ゆっくりゆっくりコインが一枚ずつ落ちてきます。
15€のお釣りなので、
まあ普通だと、2€コインが7枚と1€コインが1枚。
最高だと、10€札と5€札。

そんなわけもなく、
2€が3枚出てきたところで、1€に切り替わります。
1€が5枚でてきたら、次になんと10㌣コインが出てきました。
しかし、機械音が鳴り響きますが、待てど一向に次のコインが出てきません。
しばらく待つと、ビーーーと音が鳴り機械が止まりました。

4.9€のお釣りが足らない状況で、
機械は自分の仕事を終えてスンと佇まいました。


日本円で約800円くらいですが、ちょっと不快。
お釣りがもどってきません。

そこで、洗濯が終わるのを待ちながら、
Youtubeを聴きつつ、編み物をしている80歳くらいのおばあちゃんがいたので話しかけました。

「He puesto 20€ y solo he recibido 11,1€ de cambio.」
(20€を入れたら、11.1€しかお釣りが返ってきませんでした)

と、ChatGPTに翻訳させた画面を見せたところ、
おばちゃんは理解してくれて、すぐに機械の上のところに書いてあったら連絡先に電話してくれました。

盗撮ごめんよ、おばあちゃん

なにを話してるのか分かりませんが、5分くらいするとおばあちゃんが僕の携帯で、文字を打って説明してくれました。
「whatappで、状況を連絡してください」と。

いや、俺が連絡するの?
何のための電話だったのおばあちゃん!

と思いながらも、
即座に対応してくれたおばあちゃんに感謝と敬意をしつつ、
自分で先ほどおばあちゃんに見せた状況の内容を連絡しました。

で、そんな連絡をwhatappでしている時に、
おばあちゃんとベンチに座り10分くらいお話をしました。


彼女はばちばちのスペイン人ですが、
僕よりちょっと話せる感じで英語を使いながら。

僕は、バルセロナがすごく好きだということや、セビージャも最高、ポルトもリスボンも本当に素晴らしいところだということを伝えます。
そして、サグラダファミリアに今日行ってきたことなどを伝えます。


彼女は、サグラダファミリアはまあまあかな。と。
あれは、4人の建築家のうちの、一部がガウディの作品だけ。
確かに中は素晴らしいけどね。
という評価でした。

僕、大感銘をしていたんだけど、地元民からは観光客が崇拝するようなところではないようでした。


じゃあ、あなたが好きなところは?
と聞くと、グエル公園とカタルーニャ音楽堂が一番好きだということでした。
こここそガウディの全てよ。と言わんばかりの大評価でした。

グエル公園

僕もここ、すごいすきなのでおすすめです。

そんな感じなのですが、いかんせんふたりともそんなに英語が話せるわけではないので、お互いの素晴らしいを写真で見せ合うような時間にとどまりました。

こうして、地元のひとの好きを聞けるのはとっても嬉しい時間です。
何を言っているかよくわからなかったけど、音楽堂の美しさも相当のようでした。
(予定が合わず、ぼくは行くことができませんでしたが。)

そして、彼女も幾分に漏れず、僕が日本人であることを聞いた時の第一声は、
「Wow, Beautiful Country」です。行ったことないけどね。笑

日本って本当世界中で、うつくしい国として評価されているんだなって嬉しく思います。

そんな感じで、地元のおばあちゃんとも話せることができました。
編み物も途中だし、見たかったであろう動画もあったろうけど、僕の困りごとに迅速に向き合いつつ、朗らかな雰囲気で話してくれる彼女の様子もあり、また少しバルセロナが好きになりました。過去最高を更新です。

お金は、次の日にキーボックスを使ってきっちりお返ししてもらえました。いい国。

いいなと思ったら応援しよう!

南アフリカにいるSUZUKIです。
駄文ではございますが、 皆さまの幸せな人生に一抹の変化と進化を与えられたのであれ ば嬉しい限りです。 もしお役に立てたのであれば、お金ください☺️ #丁寧からの大胆お願い