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くまモンだけじゃないモーン。

7月18日は語呂合わせでないえ(奈井江)の日。
7(な)1(い)8(エイトのえ)。なぜかエイト。(笑)

北海道空知郡奈井江町ではセレモニーや協力店の特別サービス、大型幕のお披露目などで盛り上がりました。

マジメにも使える。アソビにも使える。
園児も笑える。町長も使える。お年寄りも楽しめる。
まちのPRにも使える。お店の販促にも使える。
まちのプロジェクトにも使える。事業者さんの商品名にも使える。

ずどーんは思いの外、まちに浸透していっています。

元はと言えば昨年の夏、キャッチフレーズを募集するにあたり町民の皆さんとまちの魅力を探るワークショップを実施。そこで他所にはないオリジナルな魅力を発見することにはじまり、どんなキャッチフレーズを指向するとみんなが使いやすくなってまちに広がっていくのかをイメージする体験会まで開催した。その結果、たくさんのキャッチフレーズが集まっただけでなく、決まったあと、どう使っていくのかと言うことを役場の方がだけではなく、まちの皆さんとも企むことができている成果たと思う。

まちが公募するキャッチフレーズでここまで使い方が広がった例はかつてないのではないだろうか。
それもこれも、はじめに「たくらむまち奈井江町」というコンセプトに賛同していただあて、まち・まちのひと・商工会や各種団体・JAや事業者さんたち・まちづくり会社・地域づくり会社・クリエイターなどが一致団結して進んできた結果だ。
日本中に何千とあるゆるキャラで成功したのは、くまモンとヒコニャンだけと言っても過言ではない。それでもなお、ゆるキャラをつくりますか?
ゆるキャラでないとまちを活性化できませんか?
まちのキャッチフレーズを公募しますか?
公募は責任感もない代わりにプロフェッショナルな視点もない。
成功をイメージしていない、企みのない言葉は無力なだけだ。
町長の挨拶に「ずどーんをヨロシク」と、言わせることができますか。

最後に担当者の言葉を引用する。
「「ずどーん」は昨年、まちの皆さんのアイデアが集結して生まれたキャッチフレーズです。日本一の直線道路のまち奈井江町に由来しながら、広がる田園風景などこのまちの有形無形のさまざまな資源が共鳴するパワーを表現しています。「ずどーん」ってちょっと変だよね。そんなキャッチフレーズ、よそのまちにはないよね。と、思われた方もいるかもしれません。でも、まさにその、ほかのまちとはちょっと違う。変わっているということがまちの魅力になり、奈井江町の見え方が良いカタチに変化していくことにつながると信じています。そして、「ずどーん」は役場のものではなく、みなさんのものです。(中略)これからもまちの皆さんの自由なアイデアでさまざまな場面で使って発信してください!
一緒にずどーんと、奈井江町を盛り上げて行きましょう!
(攻略)
ありがとうございました!」

そのとおりなんです。
『ワタシはアナタと違います。』というオリジナリティこそブランドイメージを形成するコアになるのです。こんなにわかった役場のひとたちがいるまちはそうないと思う。他所はみんな役所らしくないとか、そんなことすると上司がウルサイとか、それこそ他所はこんなことやっていないしとかいう固定概念というバイアスにがんじがらめで、結局ゆるキャラや公募に走るからもう飽き飽き。だーれもついて来ない。

かのアインシュタインは「いままで成功しなかったアイデアの延長線上には問題を解決できる方法はない」と言っている。

いままでになかった自由なアイデアでさまざまな場面で使うことにこそ、「ずどーん」の本質がある。「ずどーん」をみんなのコミュニケーション・ツールにしていけばまちは自然に活性化する。
くまモンは自由に使って良いということで注目されたけど、あのカタチを変えることはできない。使い方にはある種のルールもあるようだ。「ずどーん」は言葉だからフレーズという枠の中で可変できる。大人も子どもも自由に考えることができる。見え方はできるだけ同じようにしたた方がコミュニケーション効率は良いけんだけど、CIやVIのようにがんじがらめのルールなんかいらない。そうやってしまうと、デザイナー以外は使えないモン。だけだモン。
くまモンでなくったって、みんなが自分のアイデアで自由に使えてまちづくりに寄与していくような方法がきっと自然にできていく。それが、「ずどーん」だ。

ちょっといままでにないようなまちづくりが、人口5000人のまちではじまっている。

7月18日は「ないえの日」。そして、「ずどーん記念日」。

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