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ボクが「バズル」を嫌いなわけ。
「バズル」「バエル」という言葉は嫌だし、そういう手法も大嫌いだ。
もちろん、じぶんのところのクライアントにも勧めない。
先日、新世界市場屋台街というところを通った。どうやら、かつて話題になったポスターの発信地だったようだ。大半の店はシャッターが降りている。そして、そのシャッター街に、その、かつて話題になったポスターがヨレヨレになって風になびいていた。
そう、「バズル」「バエル」という手法は続けられな口なった瞬間に、一瞬にして風化していく。
まさに砂上の楼閣なのだ。
SNSだけではなく広告でも、そういう瞬間風速を求める例は散見される。でも、どうだろう。効果が続いている例があるだろうか?
よほど体力があるか、よほどのビジョンを持っていないと、本来求めていたはずの、話題性の次に期待していた効果まで辿り着いていないのではないかしら。ましてやプランドイメージなんか積み上げることなく終わってしまっていないだろうか。
あのシャープの「ナカノヒト」でさえ、いまは見ない。話題にも上がらない。もちろん、会社の事情が大きく変わっていることが影響しているだろうから、この例をここで持ち出すのは間違いかもしれない。
ブランディングという観点から見た場合、「バズル」「バエル」は要注意だ。同じく悪目立ちすることがクリエイターだと勘違いしている例も、じぶんには違うように思う。
一瞬の効果は強い。
それだけに崩れ去るのも速い。
永遠に一瞬の効果を追い求め続けることができるか?その覚悟はあるか?
言いたいのは、そこなんだ。
先日、あの商店街を通って改めて、じぶんが「バズル」を嫌いなことを思い出した。一瞬のチカラでその場を盛り上げることはできても、本質的な目標である復活や再浮上には至らないケースが多いんだろうなあ。と、思った次第である。
そのことは、世の中の多くのシティープロモーションにも、言えるんじゃないかなあ。単年度でしか契約できないというところにも、行政の仕事の欠点はある。
単年度の視点は「バズル」と同じように、ロングスタンスのビジョンを持てない、目的と手法の構造的なミスマッチを起こしているように思う。それを起こさせないためには、クマモンのように永続性と汎用性のあるコア・アイデアがないと効果は出ないだろう。
だから、ボクは「バズル」が嫌いで、単年度の仕事が苦手なのだ。
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