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ワタシはアナタとちがいます。
月に一度くらいの頻度で折り込まれている近所の八百屋のチラシ。八百屋のおっちゃんの自作である。
けっきょく、この八百屋のおっちゃんがいちばんコミュニケーションを知っている。毎朝新聞に折り込まれてくる多くのチラシの中で唯一無二の顔をしているから、多くの中でも目立つ。面白そうやから読んでみたくなる。次が楽しみになる。取り上げている商材にこだわりがあるから、この店の雰囲気もなんとなく伝わる。独特のクセがあるから、どこのチラシかいつの間にか覚える。
角版の写真を整然と並べた綺麗な大手スーパーや大手プレハブメーカーのチラシなんか、鼻で笑っている気分が爽快。色も一色。カラフルなチラシばかりなので、余計に目立つ。
これこそ、ワタシはアナタとちがいますという、広告の真髄。オリジナリティこそ差異化と識別力を生むということを知っているひとだ。プロのデザイナーでも、このことを理解できないひとが意外と多い。広告は目を止めて、はじめて機能する。チラシやフライヤーは手にとってもらわないと話にならない。こういう発想ができるひとを、“制約を突破できる真のアドマン”と呼びたい。
昨今、デジカメやアイフォン、パソコンのおかげで、写真もデザインもプロに頼まないで自分でやる人も多い。でも、何の機能も果たしていないものばかりだ。少々お金をケチっても効果が出ないなら、はじめからちゃんとプロにお金を払うという発想ができるひともまた、このオッチャンの対極でキチンと効果を出せるひと(企業)なのだ。
頑張れ!キザワのオッちゃん。