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アロハ通信#12 (2023年6月)
バードパラダイス
コロナ禍で家に引きこもりがちな日々、何か楽しめることはないかと考えた時、小鳥たちのことが頭をよぎった。
早速みかんを半分に切って木の枝に差して置いた。その日のうちにお客さんが来た。目白だ。まん丸い目に白い縁取り。なんとも愛らしくて心を掴まれた。その日から、みかんやオレンジをやるのが日課になった。
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バードフィーダーに、ブラックオイルサンフラワーシードを入れておいたら、ノーザンカーディナルがやってきた。美しい赤いのはオス、メスは目立たないが珊瑚色の嘴が綺麗だ。オスをカー君、メスをカーちゃんと呼んだ。向こうもこちらをちゃんと認識している。デッキにまでくるようになった。
文鳥は時々大家族でやってくる。食欲旺盛で賑やか。一番小さい野鳥はコモンワックスビル。草の穂にとまってブランコのように遊んでる。とても楽しそうに見える。その草の実が大好きなようだ。庭が草ぼうぼうの言い訳になってもいる。
かのこ鳩は、これらの野鳥に比べて体が圧倒的に大きいので、フィーダーに止まろうとしても止まれない。仕方なくフィーダーの下でおこぼれを待つことになる。ちょっと哀れだが、ここは小鳥レストラン、ということなので。
他にも、赤い帽子のブラジリアンカーディナル、ほっぺの赤い紅羅雲などもやってくる。
小鳥たちには元野良猫のろくちゃんという天敵がいるが、今の所うまく被害を逃れてくれている。本能に逆らうというのは無理と承知の上、とりあえず、「ろくちゃん、美味しいご飯あげるから、鳥さんアタックしないでね。」と言い聞かせている。
バックヤードの小さなバードパラダイスが目と心を癒してくれている。
藤代敏江