話をしてみないと、違いがわからない
ある高級コンドミニアムのお部屋を、改装することになりました。
もともと2つ寝室のあるお部屋だったのを、前のオーナーがリビングルームを大きくするために、1ベッドルームのお部屋に大改装しました。
今回は、新しいオーナーが、1ベッドルームになってしまっている部屋を、また2ベッドルームに改装し直したい、と言うケースです。
あまりに凝った内装の物件なので、また改装工事をするとなると、結構大変です。
「見積もり出して」
とオーナーに言われたので、3社に声をかけ、見積もりを取ることになりました。
改装工事だけでなく、なんでもそうだと思いますが、特に込み入った作業になる場合は、ただ単に見積もりだけを取るのではなく、行程などの意見や、対応の仕方などをしっかり聞いておくのが大切です。
例えば、
2つ目の寝室を作るのに、どういう作業が必要で、気をつけなければならないのはどんなこと?
どこにどんな素材を使って、どう言うふうに壁を作るの?
素材は何を使うの?
在庫がない場合はどうするの?
3社に見積もりとコンサルテーションを頼んでみましたが、それぞれ全然違う対応でした。
1社は、2つ目の寝室を作る場合、固定の壁を作ってしまうと、最近の法律で、防火スプリンクラーを新たに設置しなければならないから、スライディングドアの方がいいよ、と言ってくれました。
でも、他の2社は全くスプリンクラーに関する法律の言及がありませんでした。
おいおい、大丈夫か〜?
また、「見積書はどの程度まで記載すればいいですか?」と聞いてくれた会社が1社ありましたが、他の2社は記載内容の確認がありませんでした。
それぞれの会社で工事自体のやり方も全く違います。
ハワイだからかもしれませんが、特に施工業者の場合、対応と仕事の質のばらつきが非常に大きいので注意が必要です。
見積もりやコンサルテーションに来てくれる人は、社長さんの場合が多いのですが、実際に作業をする人は若くて未熟な人の場合もあり、施工作業の間はまめに現場に行って見張っておかなければなりません。
問題があったときの対応も、会社によって全然違うので、不具合があったときにすぐに直してくれることを確認しておかなければなりません。
ハワイには「もぐり」のブラック業者がたくさんいます。
工事費を抑えるため、安い業者を使うと後でとんでもない目に遭うことがあります。
少なくてもライセンス番号のチェックはしっかり行うようにしたいものです。
そして、できればその業者に実際に会って、色々な質問を投げかけ、しっかり話をして、その業者の「質」を見定めることが必要です。