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エプロンおばさん

著者:杏ワイルダー

先月、高校生の娘が、青少年リーダーシップ・トレーニングプログラムに参加するため、ペンシルバニア州フィラデルフィアに行ってきたのですが、現地から彼女が送ってくる写真は、映画『ロッキー』の銅像と一緒に両手を挙げているものや、ロッキーグッズが所狭しと並ぶお土産屋さんの店内で撮ったもの、さらにはあの有名な階段を走っている動画などばかりで、「ロッキーの研究に行ったのか」と、思わずにはいられませんでした。

さて、1番好きな映画は『ロッキー』と断言する夫へのお土産に娘が選んだのは、タオル、キーホルダー、ステッカー、記念雑誌など、ロッキーグッズばかり。一方、私へのお土産は、“フィラデルフィア市民の台所”といわれるレディング・ターミナル・マーケットで買ったというエプロンでした。しかも2枚も。

私へのお土産は「エプロンしか思いつかなかった」と娘。そういえば最近、本当によくエプロンをいただきます。

去年から今年にかけて、わが家にホームステイしている学生さんのお母さまが5人ほど訪ねて来られたのですが、そのうちの3人からエプロンをいただきました。みなさん、娘さんに私へのお土産に何がいいか相談したら「エプロン」という答えがかえってきたそうです。

キッチンのエプロン収納棚

「私って、エプロンのイメージなんだ」

ホストファミリーとして学生さんをわが家でお世話するようになり、料理をする頻度も、作る量も格段に増え、若者が好きな揚げ物もよく作るようになって、エプロンをつけるようになった気がします。

かつて「ハンカチ王子」と呼ばれていた高校球児に対抗して、「私はエプロン女王だわ」と日本の母に告げましたところ、苦笑されました。そして「そういえば、長谷川町子の漫画に“エプロンおばさん”というのがあったわね」と母。


「おばさん」という響きに少しモヤモヤしながらも、「エプロンおばさん」のことを調べてみたくなりました。

「Wikipedia」によりますと…

・いつもエプロンをしている
・下宿屋を営んでいる
・「もうじき60」と答えているので年齢は50代後半
・末娘はまだ高校生。おばさんの年齢からみて、40過ぎで産んだことになる

えっ!?エプロンおばさんって、もしかして私がモデル?

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