夫を捨てたい?すみません。
こんにちは。Twitterでたまたまこんなのを見つけまして、なんとなく思うところがあり筆を取った次第です。
確かに家事や育児は女性の負担がより重いという夫婦は多いでしょう。そのこと自体は決して良いことだとは思っていませんし、大きな負担を請け負っている方が、喜んでしているようなケースを除けば、その状態は是正したほうが良いと思っています。ですが、夫が何もしてくれないから、無神経だから、子どもが生まれても何も変わってくれないからと言う理由で夫に絶望するのはどうなんでしょう。元何もしない夫視点で、いや、今も家事分担の比重は妻のほうが全然大きいですので偉そうなことは言えないのですが、すこし考えを述べてみます。
放っといても夫は変わらない
まあそういうことです。男性にとって、妻が子どもを生んでくれたというのは、実は生き方を変えるほどには大きな出来事ではない、ということは多いと思っていて、夫が何もしてくれないとか言う話はとてもよく聞く。妻はよく、「旦那さんが色々やってくれていいよね」って言われるらしいけど、実はやはり私もご多分に漏れず何もしない夫だったわけです。朝起きたらテーブルの上にある新聞を読み始め、妻が出してくれる朝食を食う。後は勝手に準備して出かけるだけ。帰ってきたら勝手に風呂に入って、妻が作ってくれた夕飯を食ったら寝る。まあこの頃は朝6時に家を出て日付が変わってから帰ってくるような生活だったこともあったけどこんな感じ。子どもが生まれてもほとんど変わらなかった。もちろん、保育園の送り迎えとかやったことないし、発熱の呼び出しもあったことすらしらない。そのぐらい、妻が子どもを産んでくれたことそのものが私の人生に与えた影響はその頃は小さかったのです。それが変わり始めたのは妻と話し合ったからだと思う。
言わないとわからない夫
家のことはすべて妻がやるのか、子どもは妻だけの子どもなのか、朝早くて夜遅いのは仕方ないけどそれでも出来ることはやってほしいと、そんなことを話し合ったと思う。もう10年以上前の話なので詳細には覚えていませんが、妻は家事や育児の負担に関する不公平をすごく感じていて、不満を持っていたわけです。それを話し合う時間を設けて私に伝えてくれた。これは、何かのついでに言われるとかではなくて、ちゃんと時間をとって、「話し合い」の形で、ただダメ出しをするだけではなく、妻が私に「どうして欲しいか」まで伝えてくれたことが良かったのだと思う。そこまで言ってくれたからさすがの私も理解したわけです。あぁこれはまずいなと。これがきっかけになって少しずつやるようになっていったのだと思う。
徐々に始める
とはいえ、それから本当に少しずつ、最初は朝のゴミ出しだけ。それも毎日、「今日は〇〇ゴミの日だよ」と声掛けをされ、「そうだそうだ、ゴミ出さなきゃ」と。何も言われずに放っといても勝手にゴミを出すようになるだけで多分何ヶ月もかかった。ゴミ出しを当たり前にやるようになったらじゃあ今度は食器洗いもやってみようかと。そんな感じで10年経って、それでも結局ゴミ出し、食器洗いの他に風呂掃除、トイレ掃除、洗面台掃除、洗濯(洗濯機を回す、干す、取り込む、たたむ)、とこの程度なわけです。ちなみに洗濯は洗濯機を回す以外はつい最近やるようになったことです。まああの頃から私の考え方も変わってきまして、妻が飲み会に行くといえば何かしら料理らしきことをすることもあるし(大抵は妻がカレーなどを用意しておいてくれる)、スキーや旅行に行くといえば、まあやることはあまり変わらないけど、行っておいでと気持ちよく送り出すようにしているわけです。
話せばわかる
これは、ちゃんと時間をとって、腹を割って、面と向かって話す、ということで、日常のコミュニケーションとは別に、相手に対して不満に思っていることは伝えたほうがいいと思うということです。相手を変えてやろうとすることではなくて、何を不満に思って何をしてほしいのかを伝えることが大事だと思っています。要求を伝える→相手が考える→妥協点を探す、ということが大事で、要求を飲ませることが目的になってしまうともしかしたらうまくいかないかもしれず、逆効果にすらなるかもしれない。白黒つけることではなく、一緒に考えて、一緒に出来ることを考えるというか。
せっかく好きになって結婚した相手ですし、互いに尊敬しあって長く一緒に居られたら幸せだと思うので、ちゃんと話し合うことは大事かなと思います。例の漫画にはそのような描写はなかったので。家事も育児も全部やってその上夫のお世話まで、と最初はなりますが、ちゃんと理解してくれる夫であれば変わってくれると思います。
「は?何いってんの?家事と育児はお前の仕事だろ?」みたいな感じだったら、とっとと別れるのが正解かもしれないですが。