![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/155203427/rectangle_large_type_2_440f7003d785f96d43417311cff65574.jpeg?width=1200)
西城秀樹さんが亡くなった年に、脳卒中・循環器対策基本法が制定された
西城秀樹さんは、いわずとしれた青春のアイドルです。
ハウスバーモンドカレーのCMで「林檎とはちみつとろーり溶けてる」と言っていたので、実際に林檎にはちみつをかけてみたことがあります。
一口食べて「ヒデキ、感激!」と言って、ほっぺたを叩くまねは、日本中の小学生がやっていました。
ヒット曲の「激しい恋」は鮮烈でした。
「やめろと言われても 今では遅すぎた」という出だしは、日本中の小学生がまねしました。
先生から「やめろ」と言われたときに、これを歌って叱られました。
「薔薇の鎖」という歌は、スタンド付きのマイクを足で倒し、回したりして歌いました。
日本中の小学校では、掃除中にほうきを持ってまねをして、先生から怒られました。
「ブーツを脱いで朝食を」では、歌う前にライターで火をつけました。
これをみんな真似したので「火事の危険があるので真似をしてはいけません」と字幕で警告がつきました。
最終的には、西城秀樹さんがテレビで「よい子のみんなは真似をしては駄目だよ。僕ももうライターはつかいません」と言ってこの演出をやめました。
大ヒットした「ヤングマン」は、椎葉平家まつりで、宮崎学園のブラスバンド部が必ず演奏する曲となっています。
昨年、平家祭りに登場した男子高校生は、「第○○代目の西城秀樹です!」と自己紹介していました。
今年は台風の被害のために中止となりましたのは、残念です。
![](https://assets.st-note.com/img/1726972352-Cm3sgBMqNPuWLx4YlQEXo1f8.jpg?width=1200)
西城秀樹さんにはさまざまな伝説があります。
スタンド付きマイクをぐるぐる回して歌った
コンサート会場に人が入りきれないので、野球場を使った
野球場に集まる人に懐中電灯(ペンライト)を持ってくるようにした
そのようなレジェンドが、2003年に脳卒中に倒れます。
その後、2011年にも再発します。
その都度、リハビリテーションを行って復活し、歌手として活動を続けます。
最期は、2018年に63歳でこの世を去りますが、死ぬまで永遠の青春スターでした。
葬儀には、かつて新御三家と言われた、郷ひろみさん、野口五郎さんも出席しました。
そこで流された曲は「ブルースカイ・ブルー」、名曲です。
脳卒中といえば、もうひとりのレジェンドの人がいます。
ミスタージャイアンツ、長嶋茂雄さんです。
東京オリンピック2020の開会式に、世界の王貞治さんとゴジラ松井さんと並んで登場したときには涙が出ました。
麻痺がありましたが、お元気そうでした。
脳卒中には、法律があります。
「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」という法律です。長いので、一般的には「脳卒中・循環器病対策基本法」と呼称されます。
議員立法のがん対策基本法を参考につくられ、2018年12月10日の第197国会の最終日に成立しました。
翌2019年12月1日から施行されています。
基本理念は次のようになっています。
①喫煙、食生活、運動その他の生活習慣の改善による循環器病の予防、発症した場合の迅速かつ適切な対応
②循環器病を発症したときの搬送、医療機関の受け入れの迅速かつ適切な実施、良質かつ適切なリハビリテーションを含む医療の迅速な提供、循環器病患者・後遺症に対する保健、医療、福祉サービスが居住地にかかわらず等しく、継続的かつ総合的に行われること。
③循環器病に関する専門的、学際的又は総合的な研究が企業・大学・研究機関の連携が図られつつ行われるようその推進を図ること、予防・診断・治療・リハビリテーションの技術の向上、研究成果の普及、企業による商品・サービス開発・提供
これほどまでに基本理念に盛り込んだ法律を、私は他に知りません。
この法律を制定するまでに10年かかっています。
立法に関わった先生方の執念がよく判ります。
奇しくも西城秀樹さんの亡くなった年に、脳卒中・循環器対策病基本法が制定されました。
私には偶然とは思えず、「ヒデキ法」と呼びたいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1726971726-clEye92pHYf5JsKQSGMDdhaV.jpg?width=1200)