我が国の歴史上の人物で、確実に糖尿病だと言える最古の人は、藤原道長である
11月14日は世界糖尿病デーです。
インスリンを世界で初めて抽出したカナダの医師バンディングの誕生日を記念して、WHOと国際糖尿病連合が決めました。
シンボルマークは「ブルー・サークル」です。
ピンクリボンのようにまだなじみがないので、知らない人も多いと思います。
この日は、世界中のさまざまな施設やモニュメントが、ブルーでライトアップされます。
何年か前に、東京でJR山手線の電車に乗ろうとしたら、電車のドアにブルー・サークルのポスターが貼られていました。
山梨県に出向したことのある厚労省の医系技官が、武田信玄の像をブルーでライトアップしたと自慢していました。
「武田信玄は糖尿病だったの?」と聞いたところ、「すいません、そこまでは……」と頭をかいていました。
つめが甘い!
我が国の歴史上の人物で、確実に糖尿病だと言える最古の人は、藤原道長です。
摂政・関白・太政大臣という栄華を極めた道長は、日記を付けていました。
日記に記された症状から、日本糖尿病学会は、道長は糖尿病だと太鼓判を押しています。
1994年に日本で国際糖尿病学会が開催されたことを記念して発行された切手には、インスリンの結晶と藤原道長の肖像画が採用されています。
宮崎県では、宮崎県庁がブルーに染まります。
延岡市も城山の石垣をブルーでライトアップします。
熊本県でも、熊本城がライトアップされます。
私が厚生労働省健康局のがん対策・健康増進課長のときに、生活習慣病対策や健康日本21を担当しました。
糖尿病学会のある先生からいただいたブルー・サークルのバッチを、背広に付けていました。
ある国会議員に「そのバッチは何?」と聞かれたときに、自慢げに説明したことがあります。
残念なことに東京から宮崎に引っ越してくる際に、ブルー・サークルのバッチをなくしてしまいました。写真だけ残っています。
そういえば、このバッチを付けている人を見たことがありません。
まだまだ、知られていません。
しかし、今年の大河ドラマでは藤原道長が出ていますので、ブルーサークルのPRのチャンスです!
まさか、本人が付けるわけにはいきませんが、乳がん対策のピンクリボンのように理解が深まるといいですね。
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