子供5人育てながら仕事の奮闘記3(子供が生まれるまで)
会社員を3年目で辞めて、夫婦でコンビニ経営を始めて2年経ちました。
妊娠がわかり、嬉しくて毎日日記をつけていました。
2回目の通院、妊娠11週目の健診の日。
超音波の検査が長かった。何度も見た後、産婦人科の先生が言いました。
「見ていただけますか?前回赤ちゃんが見えたけど、
今回はもやっとして見えないんです。初期の流産です。
よくあることなんですよ。誰のせいでもないことです。」
と説明してくれました。
私は、「今、早い段階でわかって良かったです」
と言ったと思います。
1日入院して処置をすることになりました。
帰り、歩いて帰るときは外の音が何も聞こえなかった気がします。
夫に流産したことを伝えなくては。
そればかり頭でぐるぐるしていました。
家の玄関を開けた瞬間、どーっと涙が出て
子どものように声をあげて泣きました。
夫がびっくりして出てきたのを覚えています。
こんなに泣いたのは、いつだろう??
家族や友人、知人、コンビニの人たち
周りの人は、「若いんだし、大丈夫よ」と声をかけてくれました。
わかっているけど、心には届かなかった。
処置前日に入院しているとき、
同じ部屋にお腹の大きな妊婦さんが
切迫早産のため安静にするために入院していました。
その人は私に、「流産したの?」と聞いてきました。
私は「はい。」と答えると、
「私も初めての時に流産したの。でも、今ここまで来てるのよ。
きっとあなたも大丈夫」
と言ってくれました。
「きっと大丈夫」
この言葉がとっても心に響きました。
安定した気持ちになれました。
同じ経験をしている人の言葉でないと、心に響かないのだろうか?
もちろん、周りの方は心配して、気遣って声をかけてくれて感謝してる。
でも、心が軽くなったのはその妊婦さんの言葉でした。
退院した後は、心にぽっかり穴があいて、寂しくて仕方がなかった。
妊娠初期の流産であるにもかかわらず、
胸が張って母乳がでるのです。お風呂で泣きました。
胸の張りを止める薬を処方してもらい、身体の状態は落ち着いてきました。
(つづく)
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