自然体〜つづき

会話をしていると　聞いてもいない言い訳を一生懸命してくる
人が多いことに気づく。
これはアメリカ人との会話でだが、それが彼らの　ある種のパターン
になっている。
例えば　履物の底の部分のすり減りだが　セラピストという職業柄
膝痛や坐骨神経痛、はては慢性の首痛などがあれば　当然　立ち方、
足の裏の体重のかけ方をチェックするのに　靴底のすり減りは　
ヴィジュアル的証拠になる。原因の特定ができれば　的確な指導も
できるというもの。特に本人が目で確認できる原因なら　理解しやすい。
単にそれだけのことで　靴底の減り具合をチェックするのだが
チェックされる本人は　仕事が忙しくて新しいシューズを買いに行く
暇がないとか　聞いてもいないことを説明してくる。
こっちは　どうして買い換えないの？と叱っているわけではないのだ。
なぜこういうことが起こるのか？子供時代に　事細かく親に言われて
育ったからだろう。だから叱られないためには　説明することが必要になってくる。
説明で親を納得させることができれば　親はそのことについて言及
しなくなるだろう。それが大人になっても　会話のパターンとして
出てくるのだ。
やりとりをしていて　なんだか寂しくなる。
本人は　それがトラウマからくるリアクションであることに気づかない。
そして　無意識に叱られないかと　ビクビクしながら会話している。
なんとも　心の不自由なこと。
靴の踵の外側だけがすり減っていますねと言われたら　それが事実で
ある以上　そうですねだけでいい。事実だけを話す癖をつけること。
それで相手が怒るなら　それは相手の問題だろう。
ふくよかな人に　痩せすぎですけど　ちゃんと食べてますか？とは
言わないでしょう？仮に相手が傷つくと思うようなら　最初から　何も
言わない方がいい。
自然体でいるということは　飾ったり繕ったりせずに　そのまま、あるがままでいるということだ。自分を少しでもよく見せようと思わなくても
いい。
ダメな自分が嫌なら　ダメじゃない自分になればいい。
ダメでいたいなら　ダメな自分に誇りを持つことだ。
どんな自分でも　自分を大好きな人には　他人はとやかく言えない。

もう何年も前のことだが　ダライラマに何度もインタビューを繰り返した人が　ダライラマについての本を書いた。タイトルや著者は忘れてしまったが　今でも覚えている文章がある。それは　ダライラマの部屋に通された時の様子を書いた部分で　彼の部屋は思いがけず雑然としていたというものだ。積み上げられた本が埃をかぶっていたり　包装紙に包まれた贈り物は　そのままで置かれていたり。
一般的に　僧なら　身の回りの整理整頓がきちんとできていると　思われがちなのだろう。だから著者は　思い込みと現実のギャップに　驚いたのだ。
部屋はきれいでも汚くてもどちらでもいい。それが正しい答えだと思う。選択はあくまで　そこに住む人が決めればいい。
汚れていることで　気分が悪いなら　掃除すればいいし　子育ての最中で休む間もないなら　散らかっていたって　休むことを優先させるべきだ。確かに　片付いている空間に足を踏み込んだ時は　散らかっている空間で足の踏み場を探すことよりも　スッキリした印象を受ける。
物質的な整理整頓は　心の整理整頓につながるという人もいる。
と同時に　片付いてない部屋にいても　天才は天才なのだと思う。
要はどっちでもいいのだ。自分が　納得するように生きればいい。
誰かの期待にそうような選択はしないことだ。
それで　誰かを幸せにできても　自分を不幸にしてしまうだろう。
自然体でいるということは　無理をしないということだ。
あなたが　2時間残業しようと決めたとして　頑張っているのは
あなたの内臓である。そろそろ晩御飯が胃のなかに入ってきても
いい時間なのに　あなたはまだ机に向かって数字を追いかけている。
栄養の入ってこない体は　仕方なく脂肪を蓄えてサバイバル体制に
入る。
それでは不自然体だ。
自然体でいることとは　腹が減ったら食べ　休む時間にはきちんと
休むことだ。ベッドに横になったからといって　携帯画面をスクロールしているのは　休んだことにはならない。
自然体でいると体のメッセージが聞き取れるようになる。
そして　やがては　空や海といった　自然の存在にチューニュング
できるようになる。
そうなると　ふと洗濯物を取り込もうと　物干し台まで歩き出したり
波乗りをやめて車にむかうと　雨が降り出したということが起こる。
そういうタイミングを　自然にキャッチできるようになる。
自然は巨大なネットワークだから　そこと繋がっていると　いろんな
情報が入ってくるようになる。
あちらがとんでもないことを企んでいるときは　自然界は嫌なほど
シーンとして　幕がかかったようになる。
昨日のエネルギーはかなり重かった。閉まった幕の裏で　誰かが息を
潜めて悪巧みしている様だった。

話しは逸れるが　アメリカ軍用ヘリコプターと　一般の旅客機の衝突事故
が昨日(水曜日)起こったという話しが流れてきた。
嫌な感覚はこのことだったのどうか　私は昨日、午後一件だけ仕事のためにオフィスに行ったのだが　できることなら早く家に帰りたいと思っていた。ありえないぐらい　モチベーションが低い自分を　半分持て余してもいた。その影響か　予約した人が時間になっても現れない。
それで　時間が過ぎてますが　こちらに向かっている最中ですか？と
メッセージを送った。
すると　予約を30分遅らせて欲しいと連絡したつもりがしてませんでした
ねと返事が来た。早く帰りたいと思っていたら　帰宅が1時間遅れることが
明らかになり　少しだけムッとした。同時にその人から電話。
自分の感情がおさまっていないので　電話には出ずに　とりあえず気持ちの切り替えのために　歯磨きをする。歯磨きをしている間は　文句が言えない。そして磨き終わって濯ぐと　お口スッキリで　気分も変わる。
電話に出なかったので　メッセージが送られていて　思いがけずサーフ
コンテストのせいで　道が渋滞しているという。お願いだから　待ってるなんて言わないでというので　こんな日もあるねと　別の日にスケジュールを移すことにしましょうと返事をして　帰宅。カウチに横になると　
更にぐったりしてしまい　そのまま　4時間ぐらい　眠ってしまった。
この事故の前　ここ数日　国内のニュースが中国人の違法移民取り締まり
のニュースを流していたのが印象的だった。いつもならターゲットになる
のはメキシコ人なのに。
そして事故にあった旅客機の乗客はもしかしたら中国系が多い？
スケート選手の苗字に何人か　中国系の名字を見つけたのだけど。
そして事故現場になった川は　アメリカの歴史上とても意味のある
川なのだ。この川はアメリカが内戦をしていた時のボーダーだったのだ。
そこでブラックホークとアメリカンイーグルの衝突。
しかもDCといえば政治の中心地でもある。
ブラックホークには三人の兵士が乗っていたというが　最近では遠隔操作も可能らしい。仮に三人乗っていたとするなら　誰一人として　航空機への衝突を避けようとしたものはいなかったのか？と思う。
リリースされたビデオから見る分には　衝突まで十分な時間があり　
衝突を避けることはできたのでは？という声が多い。

ある占星術師が言っていたが　トランプ大統領が生まれた日は日食が
あった日とかで　その時の星周りを見ると　彼が今の立場にあることは
起こるべくして起こっているのだという。
お金の渦巻くこの世界。彼もビジネスマンだ。どんな取引が裏で
交わされているのかもしれない。が　本当のことは報道されないから
何が本当かはわからない。

が、自然体でいられれば　最低　自分の人生に必要な情報は
ちゃんと　届くようになっている。
だから無理する必要はない。
雨が止むのを待っていたら　真夜中過ぎてしまった。
皆さんは　良い週末を過ごしてください。
それでは　また来週。