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イヌの食物アレルギー用療法食における原材料表記のないアレルゲン混入の実態

食物アレルギーや犬アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患のあるイヌが年々増加し、食物アレルギー用療法食やグレインフリーと記載のあるフードの種類も増えている。しかし近年、療法食中の原材料に表記のないアレルゲンの混入が指摘されている。ヒトの食品では微量のアレルゲンの混入でも重篤な症状を出す危険があるため、食品中のアレルギー表示義務が法律で定められ、検査方法や手順も確立されている。一方で、ドッグフードにはアレルゲンの混入に関しての明確な基準や表示義務はない。今回、ヒトの食品におけるアレルギー表示の基準となるアレルギー物質検査を、イヌの療法食を対象に実施し、混入の実態について調査した。調査対象は、原材料に小麦・卵・乳の記載のない食物アレルギー用療法食の5製品とした。結果は5製品中、小麦は3製品、卵は1製品で、ヒトの食品での表示基準を超える量のアレルゲンの混入が認められた。乳の混入は認められなかった。本研究によりイヌの療法食において表記外のアレルゲンの混入が確認された。イヌの食物アレルギーは未だ不明な点が多く、適切な理解をすすめていくうえで、今後、アレルギー表示について議論していく必要がある。

ペット栄養学会誌 原著論文
2021 年 24 巻 2 号 p. 107-111
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/24/2/24_107/_article/-char/ja


アレルギー表示について議論していく必要があると記載されていた。
普通のフードではなく、療法食とされているフードだということ。
療法食を記載があれば安心できるイメージがあると思う。
興味深い論文だった。
リンクから、全文読むことができます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/24/2/24_107/_article/-char/ja


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