異世界の森

カズキは「こんにちは。今から帰りかい？」と親戚のトモヒサに声を掛けた。
トモヒサは、「あぁ、お前は？」と逆に聞き返されて、カズキは「まーな？それよりどうしたんだよ。こんなところで会うなんて無かったからさ」と話し始めた。
トモヒサは「ここら辺は、良く怪物が出るって聞いたことなかったか？」と尋ねて来た。
カズキは「いや、知らないな。でも、此処は俺も住んでいるし、皆元気だって聞いたけど、やっぱり静かな時もあるな」と逆に疑問に思って発言した。
トモヒサが「悪いことは言わないけど、今は此処に居ない方が良いみたいだぜ。いつ何処で怪物が出るか分からないからな」とカズキに返事を返した。
カズキが歩いて居ると、どこからかドスンドスンと言う音が双方向から聞こえて来て森の中に逃げた。
怪物は「此処で人間の匂いがしたんだけどな」と不思議な顔をして居た。
トモヒサが「やっぱり怪物居ただろう？隠れないと食べられるか、もしくは潰されてしまうからな」とカズキの後ろで怪物の説明をしていた。
カズキが「そんな事より、どうしたら食べられずに済むか一緒に考えてくれよ」とトモヒサに助け船を出した。
トモヒサが「知らないよ。そんなの自分で考えてくれよ」と冷たく言い争っていた。