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君とのおもひで

第2小節  結局は

康平が「おぉー、よっしゃ。今から持って来てやるからな」と奏に声を掛けた。
奏は再び、机の椅子に座り、康平の勉強して居た紙の用紙を持って、回答を写して居た。
康平が「やっぱり、奏は勉強出来ないんだな」と奏の部屋の周りを見ると髪を丸めたものが散乱して居た。
奏が「あぁ、そうなんだよ。まさかとは思うけど、僕は昔から勉強が苦手で、面倒臭い事はやらないタチなんだ」と机の椅子に座って机の上で書いて居た。
奏が「終わった。サンキュウ」と康平に紙を渡した。
康平が「お、ありがとうな。じゃ、早速学校にいこうぜ」と奏に話し掛けた。
奏はカバンを背負って、家の玄関から外に出て学校までの道を歩いていく。
ゆゆが「あら?お弁当忘れてるわよ?」と言う声も聞こえない様だった。
奏が学校に着いたのは、ちょうど30分後。
奏が「ふぅー、疲れた。30分とは言え疲れるわ。汗拭かなきゃ」とカバンの中にあったタオルを使った。
康平が「本当だよな?これほど汗をかくのは運動部以来だな」と机に身体を寄りかからせた。
授業も終わり、お昼になると、カバンにはお弁当が無かった。
奏が「しまった。家にお弁当を忘れて来たみたいだ。今日、学食買いに行くわ」と康平に一声掛けて行った。
学食の前で、人だかりが出来ていると、ある女の子が「あぁ、お金を忘れちゃったな。学食買えない」とがっかりして居た。
そこに奏が来て「この学食が食べたいんだろう?
じゃ、今日は特別に買ってやるよ」とその女の子千晴の焼きそばパンと、奏が食べるパンを2つ購入した。
千晴が「ありがとうございます。助かりました」とお辞儀をして笑顔で教室に向かって行った。
奏は「僕もたまにはいい事をしたな」と思いながらも嬉しそうにパンを持って教室に向かった。

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