家族持ちの狂い方
起業して2年間くらい、軌道に乗るまでは、狂ったように仕事をしていました。
朝6時には事務所に行き、夜は終電、あるいは2、3日家に帰らないのは当たり前。
当時、同棲していた彼女(今の嫁)が、家のことはしてくれていましたし、差し入れを持ってきてくれたりしていました。
みなさん、起業したては同じような感じだったかと思います。
やりたいことをやるために起業したわけなので、何時間働いていても、毎日ジャンクフードでも、数日風呂に入れなくても、それは苦ではなく、努力とすら感じていなかったはずです。
何かに取り憑かれたように、狂気を持って仕事をしていましたよね。
というか、その程度の狂気を持てなかった人は、どこかで諦めてサラリーマンに戻っているので、このメルマガを読んでいることもないでしょう。
ちなみに、僕はプロポーズし、親にも挨拶を済ませていたので、早く結果を出さなければという焦りはありましたし、そのために多少は努力をしたのかも知れません。
まぁそれも、今となっては「努力…だった...かな…?」くらいの感覚です。
ただ、結婚して子どもができると、同じように狂い続けることは難しくなりますよね。
ブレーキをかけなければならなくなるというか。
起業の目的はいろいろあれど、「やりたいことをやる」だけではなく、お金を稼ぎ、経済的自由や時間的自由を手に入れて、大事な人との時間を確保するという目的もほぼ共通してあると思いますし。
少なくとも、僕は子育てをしたかったし、嫁に負担をかけたくなかったので、そのために必死に準備したというのはありました。
結婚するわけですから当然ですよね。
起業してお金を稼いだのに、大事な人と関わる時間もなく、健康も害し、ぶっ倒れて人生終了とか、何してんだって話になるので。
じゃぁ、家庭を大事にするために狂気を失ってしまっても良いのかというと、経営者たるもの、フリーランスたるもの、狂気を失ってしまっては、市場で生き残ってはいけません。
ビジネスが軌道に乗って、ちょっと稼げるようになったら、あとはのほほんとやっていても稼ぎ続けられるほど甘い世界ではないですよね。
どんなに右肩上がりが続いても、学びや成長を止めれば後発組にどんどん追い抜かれていき、早晩終わります。
なので、このステージに来た人は、狂気の使い方を工夫していかなければならないんですよ。
結果を出し続けるため、稼ぎ続けるためには、プライベートとビジネスのバランスは取りつつも、ここぞというときには100%狂えなければなりませんし、その感覚を忘れてはいけないんです。
昔のように毎日狂う必要はないんですが、いつでも「狂気のスイッチ」を入れて狂ったように行動できるようにしておくと。
極論、生まれたばかりの子どもが泣き叫んでようが、家事育児で嫁が疲弊してようが、「明日はこれをやる」と決めたら、目が覚めてから意識を失うまでそれだけをやり続けられる、そんな狂気をコントロールできる能力が必要になるということです。
ビジネスや収入が横ばい、あるいはジリ貧気味だけど、「あの頃のように狂えない...」というような状態になっていませんか。
最近、狂い方を忘れてしまったという人は、僕のメルマガが良いリハビリになるかもしれません。