沖縄経済を再建する。大きなミッションを原動力とした男が歩んだビジネス人生。
こんにちは!トップパフォーマーの研究を日々行っている、白潟総研の服部です。
様々な業界の方にインタビューを行い、その方のトップパフォーマーたる所以を探っていく企画の第14弾!第14弾である今回は、Human Creationの代表を務める山川 勇之丈さんにお話しをお伺いしてきました!
Human Creationは①過疎地域・中小企業限定の採用プロジェクト【OFA】②外部HRBP ③採用コンサルティングという3つの事業を主軸としている会社です。2022年1月に山川さんが独立して作った沖縄発のスタートアップ企業。28歳にして東証1部上場企業の人事部長に登り詰めた経験・深い人事領域への知見を武器に事業拡大を図っています。
今回はそんな山川さんにインタビューを行ってきました!
沖縄経済を再建する。
ミッションを原動力とする人間は強かった。
―まずは今までの経歴と残されてきた成果/実績を教えてください!
私は新卒でアイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社に入社をしました。同社はウェディング事業を手掛ける東証1部上場企業です。私の経験社数はその1社だけなので、そこでの成果になりますね。
例えば、ある店舗では営業責任者で店舗に入り、その後マネジメントの支配人として24か月連続で目標達成をすることができました。これは当時IKKのレコード記録です。そのほかにも4億円の赤字を計上していた店舗を1年で立て直し・黒字化を行いました。その後は全店の営業統括として事業全体の売上に責任を持つ立場として役割を果たしていましたね。
営業統括を経験したのちに、同社の人事部長に就任しました。この時はマイナビで九州沖縄新卒人気企業ランキング4年連続1位を取ることができました。
成果の秘訣①:強い原動力(=ミッション)を持つ
―凄い成果ですね!驚きました。山川さんのようなトップパフォーマー=普通の人とは違う成果を出せているということだと思います。普通の人との違いを3つ挙げるとすれば何ですか?
最も違うなと思うのは、自分の中にビジョンがあるかどうかですね。私は比較的早いペースでキャリアアップを実現できたと思いますし、その過程で実績も出してきました。その背景には、自分のビジョンがありました。私のゴールはもっと先で、琉球再建、沖縄経済を生き返らせることです。そのため、その前段階で立ち止まっていては、到底達成できないのです。
「自分のビジョンを実現させるには、こんなところで立ち止まっている場合ではない」そんな想いを強く持っていました。
要は原動力があるかどうか、なのだと思います。私には強力な原動力があって、その原動力が自分のミッションでした。中学生くらいから、何となく自分が沖縄のリーダーとして何かをやりたいと思っていて、高校生の頃に具体的な言葉として想いになりましたね。
これは少し余談になりますが、ミッションとは、自分の命を何に使うか?ということだと思っています。ミッションは日本語だと“使命”、つまり命を使うと書きますよね。そこで自分の命を何に使うのか?ということを考えた際に、沖縄の経済再建というキーワードが出てきたのです。原動力があるかないかは成果創出に大きな影響を及ぼすと思いますね。
成果の秘訣②:自ら壁に立ち向かう
―原動力の有無は確かに本質だと思いました。他にも違いはありますか?
原動力以外にも、考え方も大きな影響を及ぼす要因だと思いますね。例えば立ちはだかる壁が出てきたときに「乗り越えられる」と思えるかどうかは、その後の成長や成果を左右するのではないでしょうか。
私は個人的に、大きな壁やミッションは自分の成長に応じた壁しか出てこないと考えています。壁が出てこないということは、自分の成長が止まっていると考えます。そのため、壁がないときには自らアクションを起こして壁を取りに行き立ち向かうようにしています。そしてその壁に挑戦し続けると・・・こんな生活を10年以上送っていたら、実際に成果も創出することができていましたね。
「失敗したらどうしよう…」といった思いも全くありませんでした。結局自分のビジョンのために行っていることなので、失敗する/しないは自分にとってあまり重要な話ではなかったのです。ビジョンがあまりにも大きすぎるので、そこに向かって淡々と努力をしているという感覚ですね。
―自ら壁を取りに行くというお話しもありましたが、例えばどんな壁が山川さんにはあったのでしょうか?
結婚式場の総支配人というエリアマネージャーとして赤字見込みの式場の立て直しに赴いたことが、一番の壁でしたね。当時赤字ギリギリの店舗は、黒字化がとても難しい店舗でした。というのも建物がエリア内で一番古い建物のため劣化や新鮮味を求める結婚式のお客様とは相反する状態にあり、式場のハード的な要素ではなく、ソフト力のスタッフ力や営業力で何とかしないといけない状況だったのです。
しかも同社の撤退基準は「2年連続の赤字」というとても明瞭なものでした。私が赴いた際は1期目で赤字を見込んだタイミングで転勤をしていたので、あとがありませんでした。通常ウェディング業界では3年から5年サイクルで結婚式場をリニューアルし続けることが常ですが、そういったリニューアル/投資をすることもなくV字回復をさせることができましたね。
成果の秘訣③:チームのビジョンを明瞭に打ち出す
―素晴らしい成果ですね…!実際にはどのようにV字回復を実現されたのでしょうか?
一言でいうと、組織構築をしっかりと行うことでV字回復を実現することができました。
店舗のメンバーがどこに向かうべきなのか?という方向性を定めました。それと同時にチームビルディングを行いましたね。メンバーの方1人1人に対し1on1を行い、人間関係・信頼関係を構築していきました。そして同時に、全員営業・全員施工・全員経営として当事者意識を持ってほしいという話を訴えかけましたね。
私も個人として成果を作りながら、営業のスキームを作っていきました。そのスキームをすぐに仕組化し組織へ落とし込みました。すると初月で目標を達成することができたのです。チームビルディングも同時に行っていたことも功を奏し、歯車が上手く回り始めました。
私がチームビルディングに着手した際に行ったことがチームのビジョンづくりです。なぜ業績を達成するのか?なぜ売上を作るのか?ということを固めました。当時のビジョンは「エリアNo.1」でした。それを実現するためには、他社の組数や売上からどのくらいの数字が必要なのかということを逆算し、数字に落とし込んでいました。メンバーにもこの数字を強く意識させましたね。私が新たなビジョンを制定する前は20年前に決まったビジョンを唱和していました。しかしそのビジョンを決めたメンバーは当時3名しか残っておらず、形骸化していたのです。そのため全てを撤廃して、1日かけてチームのビジョンを決めたのです。そして同時に「常勝・常翔・常笑」というバリューも制定しました。常に勝つ=達成する、常に翔く=成長する、常に笑う=楽しめる環境という意味です。当時は業績悪化からチームの雰囲気も良いものではなかったので、そこから手を付け改善した形ですね。
成果の秘訣④:出会った一人一人に対し「役に立つ」
―素晴らしいマネージャーだと思いました。成果を上げられている時は、強みを活かせている時だと思うのですが、自分の究極の強みと究極の弱みはどこだと分析していますか?
強みはリーダーシップや人の動機付けという部分ですね。学生時代にもリーダーを数多く勤めていたので、組織を牽引すること、人に関わる領域は得意テーマです。あとは営業も得意ですね。その根本には恐らく「相手の役に立ちたい」という想いが強いところにあると思います。「山川さんに会ってよかった」と思ってもらうことですかね。人が好きで、性善説を信じています。沖縄には「いちゃりばちょーでー」という言葉があります。「出会ったら皆兄弟」という意味なのですが、この言葉がとても好きなのです。会うべきタイミングで会うべき人と出会っているし、出会ったら会って良かったと思ってもらう。一人一人に対してこのスタンスで向き合ってきたからこそ、今があるのだと思っています。
―物凄く素朴な質問なのですが、なぜそこまで善い人なのでしょうか…?笑
沖縄の地域の発展を、リーダーとして引っ張っていきたいと思っているからだと思います。
リーダーとして沖縄を引っ張っていくには、出会う方一人一人とのご縁を大切にしなければなりません。沖縄に関わる一人一人の役に立つことが、私にとってはビジョンの体現に繋がっているのです。
皆さん、どうでしたか?
今回は、Human Creationの代表 山川 勇之丈さんにインタビューを行いました。
山川さんは以下の4つの点によって、成果を創出することができていましたね!
成果の秘訣①:強い原動力(=ミッション)を持つ
成果の秘訣②:自ら壁に立ち向かう
成果の秘訣③:チームのビジョンを明瞭に打ち出す
成果の秘訣④:出会った一人一人に対し「役に立つ」
特に全ての点において、強力な原動力が格となっている方だと思います!
また次回の記事も読んでみてください!