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デザインだけでなく「配り方」にも目を向ける

チラシの「渡し方」が成功のカギ

こんにちは。デザイナー歴30年、ハットツールデザイン、デザイン塾の女性デザイナー、松田です。

私は2014年からデザイナー向けに週1回『差がつくデザインの技』というメールマガジンを配信しています。よければ読者登録をお願いします。

先日、ビジネスを一緒に学んでいる先輩が、ハットツールデザインの事務所に遊びに来てくださいました。この先輩はお弁当屋さんを営んでおり、私が尊敬する方です。

その時、ちょうど制作中だったパン屋さんのチラシを見てもらったところ、こんなアドバイスをいただきました。
「デザインはいいと思う。でも、このチラシをどう渡すかがポイントだね。」

私は「パン屋の店内で配る予定です」と答えると、さらにこう続けられました。
「どんな一言を添えて渡すかで、チラシを読んでもらえる確率が変わるよ。」

たしかに、同じ店内で配るとしても、さまざまな方法があります。例えば…

  1. レジ横にチラシを置く
    気づいた人が自由に持って帰れるようにする。

  2.  購入時に袋に入れる
    今度、新商品が出ますのでチラシをお入れしておきますね」と伝えながら、商品と一緒に袋に入れる。

  3. 直接手渡しする
    「新商品が発売されるので、よかったらこちらをご覧ください。頑張って作ったんです!」と一言添えて手渡す。

どの方法が最もお客様の心に届くと思いますか?多くの方が3の手渡しが効果的だと感じるのではないでしょうか。

先輩曰く、
「ほんの少しでもいいので、心を動かしてチラシを読んでもらおうと働きかけることが大事」とのこと。

チラシがお客様の手に渡るまで、商売人の執念というべきものかと思います。さすがです。恐れ入ったのでした。

チラシを工夫して配る

チラシの配布方法には様々な選択肢があります。

  • 手渡し

  • ポスティング

  • 新聞折り込み

  • 店内で自由に持ち帰ってもらう など

しかし、ただ「配る」だけではなく、「どう工夫して配るか」が重要です。

例えば、新聞折り込みを利用する場合、ラクスルのようなネット印刷サービスを使えば簡単に手配できます。

でも、もっと効果を高める方法として、地域の新聞販売所に直接交渉し、自分のチラシを「帯チラシ」にしてもらう手があります。帯チラシとは、新聞や他のチラシを束ねる一番上の目立つ位置に挟むチラシのことです。これを実現すれば、注目度が大きくアップします。

デザイナーが作るチラシの問題点

私が学んでいるビジネスの勉強会は、さまざまなお商売をしている方がいらっしゃいます。その中でよく耳にするのが、「デザイナーがチラシを作るとデザインはきれいだけど集客できない」ということ。

たしかに、学校でもマーケティングを一度も教わらずデザイナーになっている人がほとんどですので…仕方ないのですが…

とはいえ、マーケティングを15年ほど勉強したデザイナー(私)から言わせてもらうと、集客できない原因がすべてデザインにあるとはいえません。
配り方や渡し方が適切でなければ、どれだけそのチラシが集客できる内容でも埋もれて反応率は悪くなります。

先ほど先輩の話に戻りますが、チラシを配る際に一言も添えずに渡すだけでは、反応率が上がることは難しいでしょう。しかし、「新商品が登場しますので、ぜひご覧ください」と少し声をかけるだけで、お客様の反応が大きく変わる可能性があります。

もし、あなたがデザイナーで、「反応が悪い」と言われた経験があるなら、一度お客様に「どうやって配っていますか?」と尋ねてみてください。チラシが手に渡るまでのプロセスに原因があるかもしれません。

デザインも配り方もどちらも大切。それを意識して初めて、効果のあるチラシが完成するのです。

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