ロゴデザインの苦手を克服するには
こんにちは。デザイナー歴30年、ハットツールデザイン、デザイン塾の女性デザイナー、松田です。
私は2016年からデザイナー向けに週1回『差がつくデザインの技』というメールマガジンを配信しています。↓よければ登録してくださいね。
このメルマガの読者の方とお話ししていると、「チラシや名刺のデザインは好きだけど、ロゴ作りは苦手なんです…」という声をよく耳にします。
チラシや名刺のデザインは、情報をレイアウトする「文字の配置」が主な作業になりますが、ロゴデザインでは、情報をもとにゼロから形を作り上げる必要があります。
ロゴは出来上がりがシンプルな物が多いので素人目には、簡単に作っているように見えているかもしれません。
しかし、個人的には、何もないところから形を作り出すロゴデザインの方が
時間がかかるし難しいと思っています。
実際のところ、ロゴデザイン作成はデザイナーの発想による部分が大きいので、作り方を教えるのも困難なのです。
とはいえ、Adobe Illustratorであれこれ試しながらパスを追加したり調整していくと、徐々に形が見えてきて、作るのが楽しくなります。
形が見えてくるまでには時間がかかってしんどいですが、粘り強く自分のイメージを探り続けることで、最終的には形が出来上がってきます。
ロゴデザインを作る際の2つの考え方
さて、ロゴデザインを作るには、大きく分けて2つの考え方が必要だと考えています。
思いついたアイデアを広げる発想力
頭の中のアイデアを具体化する技術力
.おまけ…
これらについて、少し詳しく解説していきますのでロゴデザインを作るのが苦手と思う方は参考にしてください。
1. 「思いついたアイデアを広げる発想力」とは?
たとえば、会社のロゴを依頼された場合、クライアントから社名の由来や事業内容、イメージの要望などをヒアリングします。
それらをもとに、どのようなデザインが良いか、業界や競合他社を調査し、イメージを広げていきます。
もちろんデザインの真似になってはダメですから、あるいは真似しないための調査とも言えるでしょう。
さらにヒアリングで聞いた話をビジュアルに変換するには、発想のヒントなりそうなデザインを画像検索やピンタレストなどのネット検索で探したりもしますが、
山ほどあるデザインの中から参考となるデザインを見つけ出すことも日頃から良いデザインを見て目を養ったり、頭を柔らかくしてアイデアを浮かびやすくしたり広げやすくしておくことが大切だと思います。
これはロゴデザインだけでなく、チラシやパンフレット、ホームページなど
デザイン全般の作成にもいえることです。
ぜひ日常的に良いデザインに触れる機会を増やして自分の中にインプットを蓄えておくことを習慣づけてくださいね。
2. アイデアを具体化する技術力とは?
次に、自分の頭の中で生まれたアイデアを形にするための技術力についてお話しします。
まず、1つ目は「絵を描く力」です。ここでいう「絵を描く力」とは、必ずしも完璧なデッサン力やイラストスキルを指すわけではありません。
むしろ、アイデアを簡単なスケッチとしてアウトプットできる能力が重要です。
どんなにラフなものであっても、頭の中にあるイメージを視覚化することで、デザインの方向性が明確になってきますのでね、
2つ目は、「パスを自在に操るスキル」です。
ロゴデザインの制作では、多くの場合、Adobe Illustratorなどのデザインソフトを使用します。
パスを使いこなす技術が、ロゴの形を美しく整える鍵となります。直線や曲線を自在に引き、思い通りの形を作り上げるためには、Illustratorの基本的な操作を習熟することが求められます。
たとえば、流れるような曲線を描く際に、パスとハンドルを使って細かく調整できるスキルは、ロゴの完成度に大きく影響します。
これらの技術を磨くことで、アイデアをより効果的に具体化し、クオリティの高いロゴを作り出すことができるでしょう。
以上が、ロゴデザインを得意になるために必要な発想力と技術力についての解説です。
グラフィックデザインの世界では、さまざまなスキルが求められますが、
その一つ一つが積み重なって、自信を持ってロゴをデザインできるようになるはずです。
ぜひ、発想力と技術力を磨いてロゴ作りの楽しさを感じながら、デザインの幅を広げていってくださいね。
3.最後のおまけ
さてさて、それでもアイデアが出ない八方塞がりの状況になることありますよね。
実はこの3日ほど、ロゴデザインを考えています。Illustratorでパスを引いてみたり、Photoshopで描いてみたり、コピー紙にペンで描いてデータとして
Illustratorに取り込んでパスを引き直してみたり、また、ネット検索でヒントになりそうな物を探したりしています。
つまり、上記の2つを反復しながらあらゆる手段で進めているところです。
今、ブログを書いているのもロゴ作りから一旦目を離して、目をリセットしているところです。
結局のところ、数をこなすことで経験値が増すことになり、苦手が克服できるようになるかと思います。
デザインが作ることが好きならきっとロゴ作りも好きになると思いますので
ぜひ苦手意識を克服してくださいね。
ハット・デザイン塾では、デザイン事務所で修業しているようなデザインのお題を出して課題制作する際にこうした実践的なアドバイスもお伝えしています。独学でデザインを学んでいる方にとって、役立つ内容をたくさんご用意していますので、ぜひ一緒に学んでみませんか?
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