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デザインを作る前の「下調べ」が出来栄えを変える
こんにちは。デザイナー歴30年、ハットツールデザイン・デザイン塾の女性デザイナー、松田です。
私が主催するデザイン塾では、実際のクライアント案件を想定した課題に取り組んでいます。例えば、チラシデザインの課題では、クライアントの要望を踏まえながら、実際の制作プロセスを体験します。打ち合わせで要望を聞き、イメージを膨らませるためのディスカッションを重ねますが、同じ条件でも出来栄えに差が出ることがあります。
では、なぜこのような差が生まれるのでしょうか?
デザインを作る工程で一番重要なステップとは?
デザインを作る際、以下のような一般的なステップを踏むと思います。
打ち合わせをする
打ち合わせ内容を確認し、資料を読み込む
競合や参考デザインをリサーチしてイメージを広げる
Illustratorで実際に作業をする
細部を調整してクオリティを向上させる
これをお読みの方はこの中で、どの工程に一番時間をかけていますか?
実際に手を動かすのは「4」ですが、最も重要なのは「3」のリサーチ、つまり下調べです。この段階でのリサーチと考えの深さが、最終的なデザインのクオリティを決定づけます。
デザインの「下調べ」とは?
「下調べ」とは単なる情報収集ではありません。腰を据えて、集中して考えながら進める必要があります。以下のステップを丁寧に行うことが大切です。
競合や業界のデザイン傾向を調べる
クライアントの業界ではどんなデザインが主流なのか、どんなアプローチが目立つのかをリサーチします。クライアントの強みや特徴を再確認する
打ち合わせで聞き取ったメモを見直し、クライアントが持つ強みや差別化ポイントを改めて深掘りします。参考になるデザインを見まくる
と2を踏まえて、どのようなデザインがよいか、参考になりそうな色んなデザインを見まくります。
これらのステップを丁寧におこなうと、デザインの出来栄えは格段に向上します。
ひらめきに頼らない安定したデザイン作り
ひらめきやセンスに頼るだけでは、安定して良いデザインを作ることはできません。下調べに時間をかけ、考えを深めることで、説得力のあるデザインが生まれます。その考え抜いた時間は、デザインにそのまま反映されてきます。
同じ条件でも出来栄えに差が出る理由
冒頭でお話しした「出来栄えの差」が生まれる理由は、まさにこの「下調べ」の深さにあります。同じ条件でも、下調べをどれだけ丁寧におこなうかで、デザインの出来栄えが大きく変わるのです。
まとめ:下調べに時間をかけることが良いデザインの近道
デザインを作るのは時間がかかるものです。特にタイトなスケジュールでは「下調べ」が軽視されがちですが、これこそがデザインの出来栄えを決める重要なステップです。
「なかなか良いデザインが作れない」と感じている方は、一度、下調べに丸一日をかけてみてください。土台をしっかり作ることで、これまで以上にスムーズに完成度の高いデザインが仕上がるはずです。
丁寧な準備が、結果としてデザインの説得力を高める。これが、30年デザインに向き合ってきた私の結論です。ぜひ試してみてください!
ハット・デザイン塾では、デザインのお題を出して課題制作する際にこうした実践的なアドバイスもお伝えしています。独学でデザインを学んでいる方にとって、役立つ内容をたくさんご用意していますので、ぜひ一緒に学んでみませんか?
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