私の秘密
皆さんこんばんは。
今日の沖縄は少し肌寒いですね。
5月下旬にこのくらいの肌寒さを感じられるのも貴重かもしれませんね。
という特に進展のない入りをしてみました、すみません。
今日はまた4年前に琉球新報さんの副読誌「週刊レキオ」の中のワンコーナー、「ほっコラ」で書かせていただいた記事をご紹介します。4年前のやつなんで年齢もその当時のものが書かれていますがお気になさらず。
すぐに読めると思いますので、軽く目を通してやってください。
本日の見出し画像もみんなのフォトギャラリーから。
「リボン結び」で検索しても一つもかからなかったので、「給食」で検索した中からこちらを選ばせていただきました。
「やまざきももこ」さんの作品です。
微笑ましいですね♪
「やまざきももこ」さんお世話になります!ありがとうございます!
それでは今日のやつをどうぞ♪
ー・ー・ー
『リボン結び』
今日は僕がこれまで一度も人に話した事がない秘密を打ち明けたいと思う。38歳になってこれを言うのは恥ずかしい事だが、勇気を出して言いたい。
というのは、僕はリボン結びができない。正しくは正式なリボン結びができない。
というのも正式な結び方とは違う結び方だが、見た目は普通のリボン結びと何ら変わらないという結び方はできるのだ。
それで今まで一度も困った事はおきていないので、今後もこれでいくだろう。
そもそもリボン結びのやり方を習った覚えがない。
そんな僕が小学生の頃、給食当番の友達が僕にエプロンのひもを結んでくれとお願いしてきたのだ。
これは小学生の時に誰もが一度は経験しているだろう。
リボン結びができない僕はそれをさけて過ごしていたのだが、ついにつかまってしまったのだ。
「これはまずい。リボン結びができない事がばれてしまう・・」
うまくごまかす事もできないままその友達が後ろを振り向いた。
僕は諦めに近い心境でエプロンのひもをもった。
何とか自分なりに結んでみてリボン結びっぽくなってくれ!と祈りながらゆっくり結び始めた。
その時の僕はただひたすら頭の中に完成系のリボン結びを思い浮かべながら必死に手を動かしていた。
そして数秒後奇跡がおきた。目の前に立つ友達のエプロンの結び目にキレイなリボン結びがあるではないか。
僕はその興奮を押し殺しながら、「できたよ」と友達に告げさっそうとその場をあとにした。
万が一別の友達にお願いされても、同じようにできる自信がなかったからだ。
その日家に帰って給食時間の感覚を思い出しながら一人で練習をした。
そして完全にマスターしたのだ、オリジナルのリボン結びを。
その結び方で30年ほどやってきたが何一つ不自由はない。しいて言うなら僕の結び方だと若干ひもがはずれやすいような気はしている。
先日30分ほど歩いた間に10回以上ひもがはずれた。
これは完全に不自由だな、と、その時は思わなかったが、今思った。
ー・ー・ー
というやつでした
ここに書かれている「小学生の頃」の事は今でもよく覚えています。
そしてこれを書いた日からまた結構時間が過ぎてますが、もちろん今も正式な結び方はマスターしていません。
おそらくマスターしないまま一生を終えるのでしょう笑
でも最近は靴のひもも全然外れないな。
僕の勝ちだな。