マスターの言葉の一発目
皆さんこんばんは。、
私、はっとーと申します。
はっとー、というのニックネームでもう40年近くはっとーでやらさせてもらっています。
また初めての投稿のような入りをしてすみません。
全く意味はありません。
今日も昔の台本を載せますが、これは貴重かもです。
劇団O.Z.Eのラジオドラマ「日付変更線」でも、舞台版日付変更線でも、劇団O.Z.Eの頭 新垣晋也が演じて大人気だった、『マスターの言葉』の一発目の台本をお届けします。
最初書いた時は特にシリーズ化するつもりもなかったと思います。
でもやってみると面白くて、自分でもはまってどんどん書いて気づけばシリーズ化した作品の中でも、最も多く書いたのがこれだと思います。
晋也が良い味出すんですよね。台本だけ見るよりも実際演じてるやつを観るほうが確実に面白いです。
それの今日は台本だけ笑
まあ台本だけでも一応面白いと思います。
よろしければさらっと読めますので是非ご覧下さい♪
あ、久しぶりに?見出し画像使わせていただきました。
「バー」で検索したら何故かこれがヒットしたので思わず選ばせていただきました。
【オゼキカナコ】さんの画像です♪
【オゼキカナコ】さんお世話になります!ありがとうございます!
では猫は登場しないお話をどうぞ♪
ー・ー・ー
『マスターの言葉』
マスター:新垣晋也
村田(客):
♪BGM「何かムーディーなやつ」
SE:「カランカラン」
マスター「いらっしゃいませ」
村田 「よっ、マスター」
マスター「あー村田さん 今日はお1人ですか?」
村田 「あぁ・・そうだね」
マスター「こちらへどうぞ」
村田 「(座る)はー、マスターいつものね」
マスター「はい」
村田 「はーぁ・・」
マスター「お待たせしました」
村田 「あーありがとう(一口飲む)かー、こんな日でも酒は旨いなー」
マスター「平日は珍しいですね」
村田 「あーそうだねー、平日に来るのは初めてかなー・・。1人で来るのもね・・」
マスター「・・そうですね」
村田 「(グラスの氷をカラカラ鳴らして飲み干す)あー・・、今日彼女と別れちゃってね」
マスター「そうですか。もしかしてとは思いましたが」
村田 「ふふ、バレバレだよねー。1人でいるとさ、泣いちゃいそうだったからさ、酒飲みながらマスターと話がしたいと思ってさ」
マスター「僕でよければ、いつでも」
村田 「何かマスターと話すと不思議と落ち着くんだよねー」
マスター「ありがとうございます」
村田 「はー、何だか、心にぽっかりと穴が開いたって感じだなー」
マスター「しばらくはそんな感じかもしれませんね」
村田 「そうだねー、しばらくですめばいいけどね・・。一生こんなんだったりして」
マスター「それはないと思いますよ。月並みな言葉ですが、時間が忘れさせてくれますから」
村田 「そんなもんかなー」
マスター「ええ」
村田 「そっかー・・」
マスター「歯が抜けるじゃないですか」
村田 「え?歯?」
マスター「はい。例えばですが、歯が抜けるとずっとそこにあった物が急になくなるので、最初のうちは物凄く違和感がありますよね」
村田 「まー、そうだね・・」
マスター「しばらくはその抜けた歯の隙間に、食べ物が詰まったり挟まったりする。でもしばらく経てばその違和感もなくなり、いつの間にか、もともとなかったかのように自然なかみ合わせになります。 そして時間が経てばまた新しい歯がはえたり、新しい歯を入れたりして、その隙間は埋まります。彼女が抜けた心の穴もそれと同じで時間が経てば埋まりますよ」
村田 「そっかー。いやーさすがマスターちょっと救われた気がするよ、何だかよくわからないけど」
マスター「よくわからない、恋愛とはそういうもんですよ」
村田 「それもそうだねー、ははは。あーぁ永遠の恋だと思ったのになー」
マスター「ふふ、永久歯が抜けることもよくありますから」
村田 「それもよくわかんねーや、ははは」
マスター「ふふふ」
(BGMアップで、笑い声F・O)
ー・ー・ー
というのが、マスターの言葉の始まりでした。
確かにこうでしたね。
ちなみにお客さん役は平安さんでした。
BGM、ムーディーなやつとありますが、ここに完全にハマったのがEGO-WRAPPIN'の『色彩のブルース』でした。
あー、何かまた見たくなってきたなー。出来ないかなー。『マスターの言葉』台本はすぐ書けますよ笑