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子育てを、雪だるま作りに例える
この記事は、お金関係ないです。発達障害育児の気づきです。
発達障害の子を育ててると、「この困り事をどう担任の先生に伝えたら良いだろう?」って悩みませんか?
「その配慮、本当に必要ですか?先回りしすぎて、本人の成長の機会を奪うことになると私(担任)は思います。私は発達障害の専門家じゃないので、よく分からないですけど」
と、ピシャリと言い切られると、「うーん、困ったな」と。
雪だるま作ってた時に、あれ?こういうことじゃない?とひらめきました。
赤ちゃん1歳児を直径10cmの雪玉とします。
大人になる18歳は180cmの雪玉。
それより雪玉を大きくしたい子は大学に進学。
中学校卒業の14歳140cm雪玉。
日本の企業は、140㎝の雪玉なら溶けずに働くことができる。つまり、1人前。
18歳高卒の180㎝雪玉あれば、もう少しいい会社でいい条件で働くことができる。
………って仮定すると、
発達障害ってなんだ?
発達凸凹ってなんだ?
WISC4ってなんだ?
と聞かれた時に、説明しやすいな、と。
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0歳で0㎝
1歳10cm
2歳20㎝
3歳30㎝
・
・
・
10歳100㎝
11歳110㎝
と、雪玉を大きくしていくのが子育て。
中卒の140㎝雪玉
もしくは高卒の180㎝雪玉にすれば、とりあえず子育てはひと段落。
社会に出ても生きていける。
140㎝以上の大きさがあれば、凸凹があっても、それは個性。働くことに支障はない。
むしろビルゲイツとか、大きな凸凹を活かして、アップル社を大きくしてきただろ?
ただし、80㎝(8歳)くらいの小さな雪玉の時に、凸凹しているとバランスが悪すぎて転がせないから、雪玉を大きくすることが難しい。
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20㎝(2歳)くらいまで大きくしたときに、アレ?
他の子は、丸なのに、うちの子は、ちょっと楕円?
いや、楕円というか凸凹してる。と気づいてきます。
まん丸の球ならば、コロコロ転がしていけば大きな丸になるのですが、
いびつな球だと、転がせない。
無理やり転がすと凸部分に雪が付き、凹部分には雪が付かない。
凹凸がどんどん激しくなっていく。
でも、育児書も、実家の母も、「こうやって転がしていくのが育児よ」と言う。転がす以外の育児の仕方がわからない。
大きくなる凸凹に困惑しながら、「転がしてはダメなんじゃないか?」と思いながらも、転がす以外の方法が分からないので、母は頑張って無理やり転がし続ける。
2歳(20㎝雪玉)の頃は、その他大勢の2歳児の中に我が子をいれても、遠目では普通の雪玉に見えた。
近くに寄ると、他の子よりも凸凹してる気がするけど、他の子も若干凸凹してるから、誤差の範囲内なのかな?と自分に言い聞かせる。
3歳(30㎝)になり、その他大勢の3歳児(つまり幼稚園)のクラスに入れると、凸凹がひどく目立つ。
遠目から見ると他所の子は球体だけど、うちの子は、ハートみたいな形。
近くによって観察すると、他所の子は、2歳(20㎝雪玉)の頃と比べて3歳(30㎝雪玉)凸凹は小さくなっているのに、うちの子は、2歳よりも3歳30㎝雪玉のほうが凸凹が大きくなってる気がする。
ここら辺で、医療とつながることができれば、「発達障害グレー」という主治医の所見が出される。
手で雪をすくって凹部分に、くっつけてあげてください。くっつけた雪ははがれやすいので、転がすときはゆっくり転がさないとまた凸凹になりますよ。転がすときは焦らないで。
手で雪をすくう方法を、幼稚園の先生にも伝えて配慮してもらってください。
というようなアドバイスを心理士や主治医からいただく。
そのアドバイスを家で実行し、幼稚園にも配慮をお願いして、だんだん丸い雪玉になっていけば、定型発達児としてみんなと一緒に転がされる教育を受ける。
一方、それでは、凸凹が治らない場合は、「発達障害」と診断され投薬治療が始まり、凹部分に雪がくっつきやすいような薬を処方される。
家や小学校では、すくった雪を凹部分にくっつけるように、育児しつつ、教育上配慮されて、丸い雪玉になるように育てていく。
9歳(90㎝)。
雪玉が大きくなると、それだけ割れるリスクが高くなる。
これまで丸い雪玉(定型児)と判断されていた隠れ発達障害児に、ヒビが入り、弱い部分の雪が落ち、凸凹になる。
既に発達障害と診断され投薬治療が開始されていた子も、薬や育児、教育上の配慮で丸い球になってきていたのに、雪玉が大きくなるにつれ、自重により弱い部分が剥がれ落ち、凹部分が現れる子もいる。
そうなった子は体力が付き、過集中も加速し、もともと得意だった凸部分へ雪がどんどんついていき凸が高くなり、バランスが悪くなり転がせなくなる。
9歳3年生ともなると、クラスの人数が増えているので先生一人では、教育上の配慮が難しくなる。
「うちの子は転がさないでください。」と言われても手が足りないので先生が困る。
結果、不登校になる。
無理に学校に行かせると、無理に転がして大きくすることになるので、二次障害(適応障害や鬱など)が出てくる。
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投薬の力を借りて、
教育上の配慮(支援級や加配)の力を借りて、
薬も学校もどうしようもない凸凹は家庭の力技でなんとか乗り切って。
雪玉をなんとか140cm(中卒)180㎝(高卒)にしましょう。と言うのが発達障害児の育児なんだと思います。
人とは違う苦労をする母親に
「エジソンも発達障害だったし、大物になるかもよ」
という気休めを伝える。
とはいえ、ビルゲイツやら、大物になるのは、ホンの一握りなのは、気休めを言う方も言われる方も、分かっている。
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うちの小3の息子は
WISC4の知覚推理が136です。
目から入る情報を処理する能力が、ずば抜けてよい。
図鑑を読ませれば、すぐに理解しますし、パズルも得意です。大人用プラモデルもペーパークラフトもすいすい作ります。算数の図形問題など、大好物です。
私(母)が面倒くさがって読まない家電の説明書も隅々まで読み込んで、家電の機能を使いこなしています。
知覚推理136という数字は、
小3 1000人をランダムに集めて順番をつければ、10位以内に入る。と言うくらい突出しています。
30人のクラスならば多分1位。
一方で、
WISC4の処理速度は86です。
黒板を書き写すという作業がすごく苦手。
時間もかかるし、ノートの字は読めないほど汚い。
抜けも多い。
処理速度86という数字は
小3 1000人をランダムに集めて順番をつければ、800~850位くらいです。
30人のクラスならば、25位くらい。
私が子供の頃、どのクラスにもノートが汚くて、間違いだらけ。
先生が黒板を消すときに「あ~待って。まだ消さないで」というクラスメートが数人いましたが、その数人がうちの子です。
これ、発達障害に詳しくない人にこのまま説明すると、いいじゃん!得意なことを伸ばしたらいいじゃん!と言われるんですが、そんなに簡単なことじゃないんですよ。
雪だるまに例えれば、得意な凸ばかり突出していき、
苦手な凹は凹のまま。
凸凹はどんどん大きくなり、雪玉は転がせない。無理に転がそうとすると割れる。
黒板は見れば一瞬で理解できるのに、なんで、こんなに苦労してノートに写さないといけないの?
100歩ゆずってノートを取る必要があることは認めるけど、いくら頑張って板書しても、こんな間違いだらけで後で読めない字のノートなんて意味ないじゃん。
そんな中、「もっと丁寧な字を書きなさい」と先生に注意される。
黒板を見ればわかるので、先生の話を聞くのが苦痛。ついボンヤリしていたら、
「真面目に授業を受けなさい」と注意を受ける。
かなりのストレスです。
得意なことを伸ばせば伸ばすほど、このジレンマ(なんで黒板を写さないといけないの?)は広がるばかりです。
更に、得意なことを伸ばすために先取り学習をしてしまったとしたら、ただでさえヒマなで苦痛な授業が、もっと苦痛になります。
うち小3は、ストレスからご飯が食べれなくなったので、これ以上無理させたら雪玉が真っ二つに割れちゃう。と恐怖を感じて、不登校という選択をすることにしました。
ただ、私自身も偏っている(未診断だけどADHD)ので、24時間私が育てることで、もっと偏るんじゃなかろうか?というのが、今の悩みです。
情緒支援級に移籍するか、フリースクールか、放課後デイの不登校支援か・・・・。
どこか、元気にいけるところがあればいいんですけど、中々。
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後半、私の育児の悩みになってしまいましたが、
発達障害の子を育てる困難さを、雪だるまに例えれば、理解してもらえるんじゃないか?とひらめいたお話でした。
4月には新しい担任に説明しないといけないので、ここに書いたことをベースに伝えたいと思っています。
アドバイスとか意見とかあれば、ぜひ!お聞きしたいです。
新しい担任に話すの、緊張するなぁ・・・・今からイメトレしつつ、気力を養っておかないと。