【みんなが知らない、字が上達する効果的な方法】


今日は、「字の汚い子の全身を見て」というテーマでお送りします。
私が支援をしている小学校1年生の男の子から、うれしいお知らせが届きました。


字がきれいになった♪というんです。
しかも、
それに気がついたのは親御さんだけではないんです。
月に何回かいらっしゃるお姉さんの家庭教師の方に、
お盆休みで会ったおじいちゃんおばあちゃんに、
そして、今年はちょっと短い夏休みでしたが、
夏休み明けに
担任の先生からも、
みんなから、字がきれいになったねって、褒められたんだそうです。

これだけたくさんの人が言うんですから間違いない。

本人もとっても嬉しかったでしょうね♪

でもこのお子さん、もともとの相談内容は、
字のことではなかったんです。
食べるものや着るものへのこだわりが強かったり、
目の前で見せられる歌や踊りを
真似する苦手さがあったり。
そして一番のご相談内容は、言葉の理解ですね、
一斉に指示された内容が、理解できていないように見える、
すぐに行動に移せていない、ということでした。

私がそのお子さんのカラダの様子、
動きの様子を見せていただく中で、ちょっと姿勢が保てない、カラダが全体的に、くにゃくにゃしている印象を受けたんですね。

これはカラダの基礎的感覚と呼ばれている「バランス感覚」や、
「力加減の感覚」に、伸び代が残っているように思われました。
そこで、床の上で全身を大きく揺らす遊びや、
両手両足で自分の体重を支持、支える遊び、
そんなのに、毎日取り組んでいただいたんです。

その中で、最近お母さんが変化に気がついていました!
体重を支持する遊びの中に「あざらしの姿勢」というのがあります。
イメージしていただくんだったら、
腕立て伏せの姿勢、で、いいと思います。
男の子がこの姿勢をとる時に、以前は手のひらを床につく時に
指先がくしゃっとまるまって、
手首の根元のほうで全身を支えていたんです。
それが最近、手のひらを大きく広げて、
手のひら全体で体重を支えられるようになってきていました。
エクササイズに取り組んできた効果が見えてきましたね!と
お話していたところに、
たくさんの人から「字が上手になった」というお話をいただいたのです。

まあぶるの成長発達の視点でいえば、
自然と起こってくることなんですけれども、
特に担任の先生は、
「短い夏休みの間に、急に字が上手になった?!」
そんなように感じて、
きっと驚いたでしょうね。
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理由はこうです。
カラダには、成長発達の緩やかな順番があります。

例えば筋肉は大きな筋肉から小さな筋肉へと
ゆるやかに発達が進んでいきます。

カラダに近い胸や肩は大きな筋肉、
手のひらや指先に向けてだんだん小さな筋肉になっていきます。

今回の男の子は、
バランスや力加減の伸びしろによって、
姿勢を保つ苦手さが感じられました。
そこで、自分のカラダを支えて、
胸や肩、大きな筋肉に働きかけるところからスタートしたのです。
カラダに近い大きな筋肉が、
重い体重を徐々に支えられるようになることで、
わかりやすく言うと、指先まで発達が進んだのですね♪

指先にペンを持って、姿勢を保ちながら、
思い通りに字を書く。
この作業はどうしても、体幹が整ってからでないと、難しいんです。
大抵の大人は、字が上手に書けないお子さんには、
丁寧に、とか、ゆっくり、とか、
少しマスを大きくして、練習をさせますよね。
手先をつかう練習をたくさんすることも
大事ですけれども、

その、手先を支えるカラダが十分に育まれているか
そのあたりを、
まあぶるでは丁寧に見て、取り組んでいます。

皆さんの近くにいらっしゃる手先が不器用な子、
字の汚い子どもたちのカラダの様子を見てあげてください。
姿勢が保てる体幹が育っているか、ぜひ見てあげてください。
というわけで、
今日は「字が汚い子の全身を見て」というテーマでお送りいたしました。
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体幹が整っていらっしゃらないお子さん、手先の不器用なお子さん、
そういったお子さんの支援もやっています。
今回の男の子のように、姿勢が保てない、バランス感覚や力加減の感覚が未熟なことで、対人関係や言葉の理解に、苦手さが残っていることも、あるかもしれません。
オンラインでも個別の相談を承ります。
ぜひ、お問い合わせください。


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