見出し画像

「どうしたら良いですか?」に応える前に、自分にも言い聞かせている事

コーヒー好きが高じて、
オンラインで焙煎豆の販売を始めた
発達珈琲の高橋店長です。
又の名を発達おじさんと申します。

長いので結論を先に書いておきます。

「まだ聞ける事あるんちゃう?」

と自分に言い聞かせています。

発達おじさんの本職は、
障がいをお持ちの方が社会参加するための、
いわゆる「就労準備」をサポートする事です。
俗に言う就労指導員です。
発達おじさん本人が当事者なので、
障がいピアサポーターでもあります。
つまり、支援者でありながら、
支援が必要な人でもあります。

支援員、つまり事業所の職員として
職場見学対応する時も、躊躇なく
「私も手帳持っているんですけどね」
としれっとオープンにするのですが、
必ず聞かれたり言われたりするのが、
「全然(当事者には)見えないです」とか
「どうしたら良いんですか?」
等等。

別に障がいを持って働いている事を
「凄ぇだろ!」と自慢したい訳でもなく、
マウント取る訳でも無く、
発達おじさん自身は障がいがあるから、
たちまち働けないとは
これっぽっちも思っていません。

話は脱線しますが、発達おじさんにも
確実に生きづらさや働きづらさはあります。
職場のレイアウトが少し変わっただけで
出勤直後にパニックを起こすレベルですから
優先順位を柔軟に変更して対処するとか、
指示無く程良くやるとかは
苦手の中の苦手です。

細かい手作業は大の苦手です。
細かい作業を延々とやるのは
発達おじさんには拷問に等しいです。
感情のコントロールが苦手なので、
時々面談でワナワナ震えています。
(本音ぶち撒けるのはマズいと知っているので
衝動的な発言を堪えている訳です)
でも、周りの方々の理解だけじゃ無く、
自分の苦手な事を、「事実」として
ネガティヴでもポジティブでもなく
フラットに受け入れるようにして、
自分で対処出来ることは極力
自分でクリア出来るようにもしています。
それでも毎日やらかしの連続ですけどね。

なので、「どうしたら良いか?」の答えは
「フラットに自分を受け止める」以外の正解を
発達おじさんは知りません。
ですが、「フラットに自分を受け止める」事が
どれだけ困難に満ちていたのかを
発達おじさんは知っている人の1人です。

自尊心なんて欠片もありませんでした。
自己肯定感? 何それ美味しいの?
流行ってるから言ってんの? 
って真顔で言っていたレベルでしたし、
(今思うととんでもないカウンセラーやな)
出来ないのは自分のせい、
出来ないのは自分の努力不足、
出来ない自分は情けない、
出来ない自分は役立たず、
自分なんていなければ良い。
こんな考えが当たり前でしたし、
何なら今でもまずこの考え方から出てきます。
だから、しんどいんですよね。
で、冒頭の結論を自分に問う訳です。

本当にそれだけなんだろうか?
まだ自分が自分に聞ける事は
あるんじゃないかな?
自分の視点だけで聞いてないかな?
ひょっとしたら、違う考え方が無いかな?
努力不足じゃ無くてオーバーワークじゃない?
その努力は誰が考えたやり方なのかな?
役に立つって何だ?
ボクが役に立つって具体的にどう言う事?
自分は本当に出来てない?
自分が出来ることをやったかな?

色々と自分に問います。
大体と言うかほぼ全て
精一杯は、やっているのです。
ネガティヴな考え方や、
自分しか通用しないマイルールだけに
支配されているか、
別の見方もあるのか。
そこに集中するようにしています。
但し、効力があるのは精神的に安定している時
だけなので、自分が躁鬱状態に陥っている時は
一切効果が無いのも良く知っています。

長い脱線でしたね。ここまで読んでくださって
本当にありがとうございます。
本題に移りますね。

自分が生きづらいからこそ、
他の人の生きづらさも形は違えども
その苦しみの根底は共感できる。
ボクはだからこそ、相手の話に
耳を傾けたいと思っています。
似た苦しみを長く味わってきた
ボクだからこそ聞かせていただきたい。
相手の気持ちが少しでも安定出来るように
じっくり受け止めるようにしているだけです。
そして、発達おじさんはこれしか出来ません。
気の利いた声も掛けられませんし、
仮に掛けていたとすれば躁状態です。
だけど発達おじさんは、出来ることを
精一杯する事が自分の役割だと心得ています。
発達おじさんがしんどい事を口にした時に、
同僚や恩師、心療内科の主治医が
そうしてくださった時に、
心底救われた経験があるから。
発達おじさんは、その恩を誰かに送りたい。
それだけです。

でも、ほだされて衝動的に調子に乗るの
本当にどうにかしたい…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?