You tubeで過去の時代の音楽のまとめ集とか過去の時代のCM集のコメントに、「この時代、全てはキラキラ輝いていた」とか「今と違ってみんないきいきしてる」とかのコメントをよく見る。 たしかに、現代日本社会は過去と比べて他者に不寛容だし、妙に他人に警戒することが増えて人と人の心理的距離が大きくなった気もする。そして、未来に希望が見えにくくなった今、キラキラしたメンタリティになりにくいのも事実である。 しかし、自分自身が10代20代の時はまだ見ぬ大人の時代に対し漠然とした希
1990年代の音楽はよかった、みんな輝いていた、とか2000年代の歌はいまよりはるかにいい、とかいったことをよく見かける。 たしかに、時代が進むにつれ技術や技能が進歩するとは限らない。ほら、ローマ帝国の水源から都市まで水を送る水道の技術はいまでも未解明だし、ローマンコンクリートによってつくられた建築物は2000年経った今も健在だ。 日本国内でも、機械や計算機(コンピューターのこと)を使わずに精巧に積み上げられた築城技術、手作業で化学繊維を使わずにつくりあげる畳、世界最古
1990年前半の音楽 昭和的な要素は平成になったとたんに消え失せるわけではなく、1995年もまた昭和が色濃く残り、一方でバブルの狂騒から解き放たれた日本は少しの静けさと落ち着きが漂っていて、音楽もまた小室哲哉、ミスチル、スピッツ、ジュディマリ、マイラバといった新しい波が幾重にも重なってました。ネットとグローバル化が10余年後に押し寄せるとはだれも思ってなくて、そして、国内では痛ましい自然災害や事件が相次いでたのは昨日のことのような気もするし、遠い昔のような気もします。