構音障害とは?
簡単に言えば「発音の障害」のことです。
発音の障害…といっても、
原因や症状は様々です。
今回は、その説明をしてみますね!
構音障害は大きく分類すると、
1.器質性構音障害
2.運動障害性構音障害
3.機能性構音障害
の3種類があります。
1.器質性構音障害
「器質性」の「器質」とは、舌べろや上あご、それから唇などを指します。それらを総じて「口腔器官」と呼びます。
「口腔器官のどこかに形の問題がある」ために発音が難しい、それが器質性構音障害です。
器質性構音障害の原因としては、
・舌がんなど口腔器官に生じた癌の術後
・口唇口蓋裂という先天性の形態異常
などが代表的です。
2.運動障害性構音障害
これは、口腔器官の麻痺による構音障害です。
脳梗塞や脳出血の後遺症というと、手や足の麻痺を想像される方が多いかなと思います。
脳梗塞や脳出血が脳のどこで起こったか、にもよりますが、口腔器官にも麻痺が生じることがあります。
唇や舌べろに麻痺が生じることで、呂律が回りにくくなります。
また、良いテンポでリズミカルに話すのが難しくなったり、声の大きさやイントネーションの調整が困難な場合もあります。
このように脳や神経の病気により「口腔器官を思い通りに動かすことができない」構音障害を運動障害性構音障害といいます。
3.機能性構音障害
医療用語における「機能性」とは「器質的にも問題ないし、麻痺など運動の問題も見当たらない…つまり原因はわかりません」というような意味で使われることが多いです。
ということで…
機能性構音障害とは、
器質性構音障害ではないし、
運動障害性構音障害でもない。
だけどなぜか発音に問題があるという状態を指す言葉です。
多くは「誤った発音の方法が身についてしまっている」ことが原因です。
ちなみに私も機能性構音障害でしたが、
私の場合は歯の矯正をした数年間が
とてもとても喋りにくくて
喋りにくさ回避のために
誤った発音の方法を身につけてしまったようです。
一度身についた発音の方法を、新しく学び直して会話で使えるようにするというのは、簡単そうで実はとても難しいのです。
しかし、
その方の症状にぴったり合ったオーダーメイドの訓練をすることで、発音は劇的に良くなることが多いです。
良くなることが多い、というのは、
「オーダーメイドの訓練を受ける」だけでは発音は良くならないからです。
訓練で発音の方法を十分に理解した上で、
訓練外の時間にも練習して頂きます。
最初はなかなかうまくいかないこともあると思いますが、焦りは禁物です。じっくりやりましょう。
私は「必ず良くなる!良くなりたい!という気持ちをどれだけ持てるか」が、発音改善の鍵だと思っています。
機能性構音障害を完全に治すことを考えるなら、数ヶ月〜1年はかかるでしょう。
時間はかかるかもしれませんが、希望と意欲があれば必ず良くなります。良くします。
ただ今、相談窓口準備中ですが、コメントやD Mは受け付けていますので、お気軽にどうぞ。
オンライン相談は初めての試みなので、先着でモニターさんを募集しようかなと思っています。
我こそは!と思う方、話だけ聞いてみようかなと思う方、ご連絡お待ちしています。