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部屋の壁面をまるまるひとつ使ってレイアウトされた彼の蒐集物には、なんら統一性がなかった。 そこには骨董品やメダルの類はなく、眼鏡やハンカチ、靴やボールペンといった、人が普段身に着けているようなものが等間隔できれいに並べられていた。 彼の家をときどき訪れる彼の知り合いは、それを見るたびに「遺失物保管所」といって呆れ顔をした。 彼もそれを否定はしなかった。ただ自嘲的な笑みを浮かべて、冷やかしなら帰ってくれと言うのみだった。 事実、そこに並べられているもののなかで、彼が対
買い替え ようやくPCを買いかえた。今回も中古PC。 そこそこスペックのよいものが、2万円前後で手にはいるので、とてもたすかる。 以下スペック。 OS : Windows11 pro 64bit CPU : Intel Core i5 CPU速度 : 3.4 GHz RAM : 8 GB HDD : 512 GB MSOfficeつきで2万円ちょっと。普段つかい用のPCとしては、十分すぎる性能だと思う。 これまでつかっていたPCのスペックは以下の通り。
オリジナルの小説『水闘/ハイドロ・ギュムノス』の構想を前に進める。あくまでも自分のための覚書き。箇条書きの羅列。 繊細さと強靭さを両立できる異能力バトル、もしくはスタイリッシュアクション。ちょっと重めのエンタメ。 近未来SFをベースにしつつも、コテコテのSFではなく「神話」や、「伝承」のスタイルを流用しコラージュに。 キーワードとして効果的に使いたい「水」は、ギリシャ哲学では万物の根源のひとつ。中国においては、夏王朝の初代の王は「禹」とよばれる、水を治めたとかげ。
きのうにひきつづき、「自然な嘘のつきかた」について。詳しく書くには時間がないので、はじめにざっくりとした結論から。あくまでも覚書きなので。というか、このシリーズ自体、個人的な創作のための助走という位置付け。 ・日常的なあるあるや、共感をえやすい話題で読み手の日常と地続きであるように見せつつ、微妙なズレのようなものを用いて、いっきに読み手をつくり手の構築した作品世界に引きずり込む。 ・「微妙なズレ」というのは、”我々”の中にある常識や、既知の情報を逆手にとって利用することで
小説を書くうえでの、「自然な嘘のつきかた」について、自分なりの考え。テクニックについての覚書き。 自分なりに架空の小説の冒頭を考えてみたが、どうだろう。 ストーリーとして展開していく前提ではないので、「深堀り」には耐えられないが、「それっぽい」感じはしないだろうか。 あらかじめ断わっておくが、今回はこんな感じで ”それっぽい単語や言い回しを用いてデタラメを書き連ねる回” になると思う。 あくまでも嘘のつき方の一例として、自分が考えていることのニュアンスが伝わればい
きょうは、本来であればきのうにひきつづき、テクニカルな話をしようと考えていたが、1日を通してこれを考える暇がなかったので、一拍おくことにする。 フィクションの立てかたというか、フィクションの導入というか、はやい話が「上手な嘘のつきかた」についての覚書き的なものを書こうと思っていた。 これはあくまでも、わたし個人の見立てにすぎないが、ここ数年ずっとラノベで「異世界転生もの」ばかり量産されているのは、それがいちばん嘘がつきやすいからだと考えている。 数日前の記事では、
とくに内容は意識せず、言葉のリズムだけに注目した文章を書いてみる。次も同様。 ほとんど似たようなシチュエーションだが、後者の方がテンポがゆったりしているぶん、ほんの少しだけおごそかな印象をうける。 文章は、「意味」だけでなく「リズム」や「テンポ」も保有している、という話。 物語のテーマ性や雰囲気、ストーリー展開にあわせて使い分けられるようになりたいな、と思う。 こちらは、意味もリズムも考えていない。考えたのは「デザイン」。「出す」を「だす」、「飲み干す」を「のみ
創作の練習のための、「創作素振り」みたいなものを、ちょっと前から構想している。 ちゃんと「つかみ」や、「引き」、「見せ場」、「ひねり」を意識して、1000文字くらいの文章を飽きずに読ませたり、文体や文章のテンポなどを意識して、自分なりの作風をつかむことを目的とした訓練を、そのうちはじめたいと考えている。 繊細さとタフさを両立した文章やストーリーを書きたい、という考えから、仮題は『ハイドロ・ギュムノス』にする予定(タイトルから先に決めるのは悪手だが)。 直訳すると「水