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超進化AI到来!そして人類滅亡へ…

前回のあらすじ


人類はかつてないほどAIと密接な関係を築き、さまざまな領域でその恩恵を受けているが、いま水面下では「AIの軍事利用」という暗く深刻な問題が進行している。前回の記事でも触れたように、単に「AI導入で仕事が奪われる」という話では済まされず、国際的なパワーバランスの根幹を揺るがすレベルの危険性があるのだ。各国の「AI軍拡競争」はすでに始まっており、もし暴走すれば、人類が自ら破滅への道を進むきっかけにもなりかねない。今回はAIの軍事利用がテーマである

AI冷戦時代の幕開け

米中露の三大国は、とりわけAI軍事利用の最先端を競う形で「AI冷戦時代」を迎えている。アメリカは軍事研究機関DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency)を中心に、先端技術の開発を政府主導で推し進めてきた。製薬会社モデルナとの結びつきが話題になることもあるが、実際には他の巨大企業との連携も秘密裏に進められており、その全容は明らかになっていない。

DARPAが主導するAIネクストキャンペーンは、AI技術の軍事利用拡大を最優先とし、膨大な予算が投じられていることで知られている。また、ASKE(Assistant and Simulation Knowledge Engine)と呼ばれる先端プロジェクトでは、軍事的なシミュレーションや意思決定にAIを組み込む新しい仕組みの開発が急ピッチで進んでいるともいわれている。

中国やロシアも対抗している。中国は中国科学院をはじめ、政府が強力にバックアップする「軍民融合」政策の下でAI研究を加速度的に推し進めている。ただ、その内容は軍事と民間技術の境界が不明瞭であることも多く、極秘事項が多すぎて正確な情報はほとんど出てこない。ロシアにもアドバンスト・リサーチ・ファウンデーションという機関があり、先端研究の軍事転用を指揮しているといわれているが、こちらも政府主導で情報統制が行われているため、具体的な情報は入手困難である。


AIによる世論操作の実態


さらに深刻なのは、AIを使った世論誘導・操作である。中国の「五毛党」「小粉紅」は、ネット上で政府に有利な世論を作り出す工作組織として知られている。彼らはAIツールを活用し、膨大なアカウントを駆使して国内外を問わず世論を操作している。ロシアにおいては「トロール工場」の存在が以前から問題視されており、やはりAIを用いてSNS上の情報工作を活発に行っている。北朝鮮や韓国もまた、異なる形でAIを政治宣伝や世論操作に取り入れているとの指摘がある。

アメリカやイギリスなどの民主主義国家が例外かといえば、決してそうではない。Cambridge Analytica事件によって明るみに出たように、Facebookを通じた個人情報の収集と細分化された広告戦略は、AIとビッグデータ解析を用いた新時代の世論操作手法の一例であった。もはや国単位での世論工作は「秘密裏のもの」ではなくなっている。

日本への影響


こうした国際的な「AI軍拡競争」と「世論操作」の渦中で、日本はどのような立ち位置にあるのだろうか。先端技術の開発力や軍事面での影響力という意味では、米中露に比べて大きく遅れをとっているのが現状である。また、世論操作に関しても、国内外からの工作によって日本の民主主義が知らぬ間に歪められてしまうリスクが高まりつつある。

もしAIを使った極端な情報操作が横行し、そのまま「軍事利用」へと発展すれば、日本がどのように対応できるかは不透明だ。国際社会に巻き込まれる形で、なし崩し的に高度なAI兵器開発競争に参加せざるを得なくなる可能性もゼロではない。加えて、AIによる自動制御システムが暴走し、人類の手に負えない事態へと発展するシナリオは、もはやSFの話として片付けられない。


終わりなき脅威と選択


いま直面しているのは、かつての冷戦とは性質の違う「見えない戦い」である。AIを武器として使う国同士の競争が、制御不能な破滅を招く可能性は常に存在する。それでもなお、AI技術の恩恵を得つつ、その暴走をどのように抑えこむか。国際社会が共通のルールや規制を整備できるかが、今後注目されるが、国連で拒否権を持つロシアと中国の存在が暗雲をもたらしている。

目まぐるしく進化するAI技術が、次の瞬間に「人類滅亡」を引き起こす引き金となるのか、それとも人類の繁栄を支える礎となるのか。その分かれ道は、人類がどのようにAIを扱い、どんな選択をするかにかかっている。また、エヌビディアのCEOは「AIが人間を淘汰するのではなく、AIに精通した人間が他の人間を淘汰する」と言っている。これはchat gptを使う様な我々ではなく、chat gptを作るような企業や軍事利用する国家に我々が淘汰されることを意味するので要注意な発言である。そして国境を越えてAI技術が高速で拡散する時代において、いかに個人が立ち回ればいいのかその答えは混迷を極めている。救世主は現れるのか。日本は存続出来るのか。

全てはAIのシナリオ通りに…

信じるか信じないかはあなた次第です🫵

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Kay米国株式投資🇺🇸
毎度お読みいただきありがとうございます。冷静なるポートフォリオの分析や、自分なりの投資哲学を今後とも書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!